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村人さんは普通が良かった  作者: 下桜
第一章:導かれる非日常
2/5

森とはじめて

 「そぉれ!」

 勢いよく木刀が振り下ろされ()()()のホーンラビットの角が折れる。


 「すごいね、ノラどれも一撃なんて」

 「でしょう、もっと褒めなさい」


 森の奥に入り数分もしない内に3匹も連続で遭遇し殺さずに撃退、さすがとしか言いようがない。


 「今回は狩りに来た訳じゃないから、殺さずに撃退したのは俺も褒めるが、あまり調子にのるな」

 「えぇ、なんか厳しくない? グレックさん」

 「警戒してんだよ、森に数がいるにしても、普通は、こんなすぐでてこねぇしな」


 確かに群で来るならまだしも、個別に来るのは、おかしい気もする、あまりにも警戒心に欠けている。


 「たまたまでしょ、なんか鈍そうな奴らだったし」

 「だと良いがな」


 先に進もうとした矢先に、茂みが揺れ小さな影が飛び出してくる、4匹目だ。


 「もう出てきた、本当に多い気がするよ」


 そう言いつつ木刀を構える、相手がウサギ(ホーンラビット)でも始めての実戦は、緊張するものがある


 「ランスやる気ね、大丈夫よ思ったより素早くないから、落ち着いて」


 ノラの声援で緊張がほぐれると同時に、ウサギが勢いよく突っ込んでくる、それを右にかわし、掛け声と共に木刀を頭目掛け振り下ろす


 「はぁぁ!」


 キレイに入った、鈍い音とともに倒れ、わずかに痙攣し動かなくなった。


 「やった、僕にもできた」

 「よくやったな、ランス」


 はじめてにしては、うまくできたけどノラの様に角だけを折れなかった。


 「不満そうね」

 「そ、そんなことないけど」


 バレてる、不満というかノラが簡単にできたことが出来ないのは少し悔しい。


 「まぁ私は、天才だしランスも回数こなせばいけるわよ」

 「いや別にできなくても……」

 「強がっちゃて、うりうり」


 にやけながら、小突いてくるノラは少し、いやかなり鬱陶しい


 「お前らいつまでイチャついてんだ、こっちは解体終わったぞ」

 「イチャついてません!!」


つい大声がでてしまう


 「そんなに、強く否定しなくても良いじゃない照れてるの?」

 「照れてない」

 「ハイハイ、ごちそうさん、今回はこっちで解体をやったが次からは自分でやれよ」

「はい…… ありがとうございました」


何か著しい誤解を受けている気がするが、これ以上言ってもしょうがない先に進もう。



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