1/13
ひとりぼっちの道
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
人間は本当に醜い生き物だ。
嘘で自分を塗り固めて、笑い合っている。
いま目の前で談笑している奴らも同じだ。
仮面を引き剥がしてしまえば、瞬く間に関係は崩れ去ってしまうだろう。
――3年前のある出来事から俺は人を信用することが出来なくなった。
しばらくの間は何の意欲も湧かず、命さえ絶とうとした。
高校に通い始めて1年、
人を避けて過ごすことで、今ところ揉め事に巻き込まれることなく、平和に過ごせている。
昔は絶望感と寂しさで心が折れそうになっていたが、慣れてしまえば1人で過ごすのも案外楽なものだ。
俺こと如月 恭矢はこれからも1人の道を歩み続ける。
たとえこの世の中にとって正しくない選択だったとしても。
それが、俺の唯一救われる道だから。
もし気に入っていただけたのなら、評価をよろしくお願い致します。