7話 識盤
実はこの内容、8月25日に書いてるんですよね。
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設定に少し変更がありましたので第1話と説明文を修正しました。(9/5)
試験が終わった後、俺は先生に職員室へ呼び出されていた。
理由といえば、まぁ、この魔法の事だろうけど。
「失礼します・・・」
扉をノックして開ける、魔法授業の先生が待ってましたと近づいてきた。
「待ってたよ・・・あ、リンさんとジェイン君も一緒に来たんだね、まぁいいか!
早速訓練所に行こうか!」
先生が気持ち悪いくらいに上機嫌、そりゃ自分の知らない魔法だったら気になる方ものだもんな。
「カノン、その魔法って本当にすごいよね。」
リンが俺の手を見ながら言う。
この魔法、そういえば今思ったんだけど左手だけしか使ってないな。
右手も使えるんだろうか、まぁ到着してから試してみるか。
「さぁ、つきました!私はある物を持ってきますので待っててくださいね!」
魔法訓練所に到着した途端、先生はいそいそと準備室へ向かっていった。
なら、今試してみるか・・・、俺は右手に木刀をイメージする・・・。
・・・・・・
出ない。
左手でしてみると木刀は出てきた、左手限定なのだろうか?
左手で出した武器を右手に持ってみる。
・・・武器は消えたりはしないみたいだ、だがしっかり俺の中の魔力は消耗してるようだ。
武器を消すときは出してる武器を意識する事をやめると消える、救護室で一度出してみてくれと言われて出したとき、どうしたら消せるのかわからず大変だった。
「そういえばカノン、別の武器は出せないのか?」
ジェインから言われ、ふと俺もそういえばと思った。
盾を出したときは、防ぐ!って感じしかなくって、そうしたら出てきた。
木刀を出すときは木刀をイメージしたら出てきた、なら斧とかをイメージすると斧が出るのだろうか。
・・・イメージしてみる、片手で持てる至って普通の薪斬り用の斧。
・・・・・・
出ない。
だめだった、剣限定なのだろうか?
その後も先生をまってる間色々試してみた。
結果、今出せるのは盾、そして剣。
剣は木刀以外にも普通の剣も出せた。
だが大剣やダガー、2つ同時で出すなどはできず、その他のジャンルはすべて出てこなかった。
剣も普通の剣が出せただけで伝説の剣エクスカリバーなんかもイメージしてみたが出てくることはなく、いつのまにか結構魔力を消耗していた。
「いやぁ、おまたせー!」
そうこうしてると先生が石板みたいなのをもってこっちに来た。
「先生、それって識盤ですか?」
識盤?なんだそれ。
「よくわかりましたねリンさん。これは識盤で手をかざした相手の能力を確認する事が出来るんです。
そんなハイテクなのがあったのか、知らなかった。
「あ、それよくみたら俺の家にもあるやつだ!」
ジェインが指をさして言う。
そういえばお前貴族じゃないって言ってた割にはなんか色々持ってるよな。
この前なんか家にあったから持ってきたと言いながら魔法筆を持って来てたし。
ちなみに魔法筆は魔力を筆に込めると手で書かなくても書こうと意識したら勝手に動いて書いてくれる非常に便利な筆だ。
だがジェインは頭の中で何を思っていたのかわからないけどノートにハンバーグの作り方を書いてた。
だがハンバーグの絵をかいてるのかと思いきや山の絵をかいてた。
本当によくわからん、こいつの頭の中は。
「えっと、つまり俺がその識盤に手をかざすということですか?」
「ええ、カノン君のその魔法の正体がわかるかもしれませんからね。」
俺は早速手をかざしてみた、すると識盤が光り、盤の上に文字が現れた。
名前:カノン・ラクス
メイン:勇者見習い
サブ:???
性別:男
年齢:16
Lv:10
HP:325/325
MP:320/1020
攻撃力:35
守備力:13
素早さ:22
判断力:42
魔法力:350
<魔法>
武具創造(左手開放、盾Lv1、剣Lv1、投剣Lv1)
<スキル>
魔法封印(火・風・土・雷・水・光・闇)
剣技Lv2
体術Lv1
魔法Lv3
・・・お、おう。
なんだこれ、これが能力?
やっとステータス!でもなんかめんどくせぇ!←
よく皆かけるよね!改めて思ったよ!
ってなわけで
☆今週のおすすめ小説コーナー☆
本日のにしようと思ったのですが、1章が終わるまでに全部紹介しきってしまいそうなので1週間ごとに区切ります・・・!
なんでこの日なのかは置いといて、早速勝手に紹介します!
今回紹介するのは木塚ネロさんの「二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む」です!
今じゃかなり有名な作品ですが、私は2年ほど前から読んでます←
主人公が海人という日本人なのですが、ある日王女に召喚され、魔王を倒してくれと言われ、そして魔王を倒した後に仲間に裏切られ殺されてしまいます。
その時海人が復讐を誓ってそのまま視界が暗闇に落ちると、チュートリアルモードが終了しましたと出て、気づくと王女に召喚された場面にまで戻るのです。
そこから海人は奴隷として売られていたミナリス、そして復讐相手の元で裏切られ危うく殺されそうだった少女シュリア、お互いに復讐を共有し、勇者、ミナリス、シュリアは手を組み復讐をしていくというなかなかに黒いですが読んでてハラハラする作品です。
ぜひご覧くださいませ!
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