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一人前の勇者になる為に!~本当は農業をry~  作者: kanon
1章 学校生活~Fクラス~
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1話 勇者学校

週に1~2ペースで更新します。

誤字気を付けてますが、ありましたら文句言いに来てください。

―500年前、世界は魔王によって滅ぼそうとしていた。

各国は団結し連合軍を結成、魔王率いる軍隊と戦うもギリギリな戦いだった。

・・・いや、ギリギリではなく、劣勢だった。

魔王に仕える四天王、この4体が恐ろしく強かったのだ。

腕に自信がある戦士も四天王の前では歯が立たず、魔導士が集って合成魔法を唱えてもダメージを受けない。

最大のピンチ、もう滅ぼされてしまう・・・その時突如地面に見たこともない魔法陣が現れた。

そして、その魔法陣から4人の若者が現れ、四天王を討伐したのだ。

それからというもの、連合軍の指揮も上がり、優勢な立場となり、魔王に勝利したのだ。

だが、脅威はそれだけで終わることはなかった。

魔王のいた城、魔王城を調査した結果、魔王は50年毎に現れるという事がわかったからだ。

そして各国は考えた、魔王が現れる50年後までに魔王を打ち勝つ者の存在を生み出さねばならない。

こうして各国は魔王に打ち勝つ者、勇者を育てる為に勇者学校を設立し、今もこうして魔王討伐を成功させているのであった―


「と、まぁそういう歴史があるのです。」

生徒達が席に座っている中、先頭で本をパタンと閉じて先生はメガネをクイっとした。

「今年が丁度魔王復活の年でしたが無事討伐もされたので魔王は復活することはありません。

 ですが、それ相応の魔物が出現することはあるので継続してこうやって学校を続けているのです。」

ふふんとない胸を張る、まないたですね本当。

「皆さんも魔王相応の魔物が現れても倒せるよう優れた勇者を目指して頑張りましょうね」

先生はそういうと本を片手に教室を出た

ここは勇者学校、勇者として資質がある者が集う学び舎だ。

「あーやっとおわったー!」

クラスの誰かが席を立ち、大きく背伸びをしながら言う。

この勇者学校ではA~Fでクラスが分かれており、優れた資質がある者順でクラス分けがされる。

Aクラスは資質が非常に高い者だけが集まり、反対側のFは資質はあるもののそこまで重要視しない、つまり補欠だ。

そして俺、カノン・ラクスはFクラスで授業を受けている。

俺の家族は至って平凡な村民、別に力があるわけでもないので農場で両親は仕事をしている。

じゃあなんで俺は勇者学校に来ているか、我が家の両親が間違って勇者学校に志望届を出したからだ。

本来は農園学校に行くつもりで、俺も両親の仕事を継いで働こうと思ってたのに、間違い、そしてなぜか受かった。

キャンセルしたかったが、キャンセルするにもお金がかかるから諦めて受験したのに、なぜ受かってしまったのか、本当に不思議である。

受験の際行う試験は実技と魔法、資質検査で、ばたばた練習してなんとか実技はギリギリ合格。

練習って言っても素振りだけしかしてない、それも俺のむらは剣なんて物騒な物はないから木の棒を振り回しただけだが。

魔法は全くダメだった、村で魔法なんて使える人まずいないしな。

村には傭兵が3人いるから魔物の侵入はないが、3人が突破されたら落ちるだろうね本当に。

そして資質検査、これがよくわからなかった。

水晶玉の上に手をかざすだけ、そして水晶玉が光ったら資質があるという至って単純なのだが・・・

俺、光らなかったんだよね。

なのに合格した、受験者はそりゃもうたくさんいたのに。

村に帰って合格したと話したら宴になった、皆お酒を飲みまくって飲みまくって、ただ騒いでいた。

俺は宴が始まって30分で家に帰って寝たけどな。

そして今こうして勇者学校で授業を受けている。

「なぁカノン、明後日テストだけどお前大丈夫か?」

心配そうな顔で俺をのぞき込む、彼の名はジェイン・ライアン。

ショートカットの赤髪に背丈は160cmくらいのイケメン野郎だ。

ちなみに俺は黒髪だ、珍しいらしいけど、別に気にしてない。

「明後日、お前の苦手な魔法の試験らしいよ、よければ俺も教えるけど」

イケメンで優しい、本当にスペック高いのが腹が立つ。

「いや、一人でするからいいよ。」

断ったのには理由がある、こいつは性格も見た目もイケメンでスペックは高いが、教えるのが下手。

前に魔法を教えてもらったことがあるのだが「こう、バーっとしてドンとやるんだよ!」と体で必死に表現してたけど全く意味が解らなかった。

「ならカノンには私が教えてあげるよ!」

そう言いだしたのは後ろの席のリン・アルマ。

白に近い青髪で長髪の童顔、背丈は150cmくらいの女の子。

リンは魔法が得意だが剣技が全くダメ、だが面倒見が良くクラスでも人気者だ。

ようは、美少女だ。

「んー・・・じゃあ頼むわ」

リンの誘いにのるとジェインは「なら俺も!」と鬱陶しいくらいに手を挙げる。

「はいはい、じゃあ二人に頼むわ。」

俺はもうめんどくさくなり二人に頼むことにした。

「じゃあ、学校終わったらいつもの場所に集合ね!」

リンは笑顔でそう伝え教室から出た、そういえば次の授業は剣技訓練か。

「カノン!俺たちも行こう!」

ジェインは俺の腕をつかみ教室から引っ張り出すように連れていかれた。


剣技訓練は校舎の広場でする、広場が案外大きく他のクラスは魔法の訓練をしていた。

Fクラスが集まりしばらくすると剣技の先生が来た。

「よーし、今日もバシっとやっていこうか!2人で組んで早速模擬戦闘だ!」

今日は模擬戦闘らしい、模擬戦闘はどちらかが降参するまで行われる。

「へっへっへ、カノン君は僕と戦おうよ」

気持ち悪い喋り方をするのはレイ・イナヴァ。

金髪のロングヘアーで眼鏡をかけているインテリ野郎。

剣技も魔法も上手く、次の試験で昇格の可能性があるやつだ。

「いいよ、俺とやろうか。」

こうしてペアが次々と決まり、模擬戦闘が始まった。

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