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地獄の凶星三漢勝⑶

 雅斗は清政との戦い凶星三漢勝に挑んだ。ファーストバトル、心闘四煉打で戦ったがあの攻撃を受けて雅斗は負けた。怒球弾……兵治はその技の事を知っていた。だが雅斗はその事にまだ気づいていなかった。そんな中セカンドバトル、水誅漢闘泳が始まる。


「こっちへ来い!」


 特攻服と靴を脱ぎ捨て、靴川に膝あたりまで入り込む。雅斗も靴を脱いでそのまま黙って川に入り込む。


「水誅漢闘泳はこの川の中でお互いの顔に一発攻撃を加えた方の勝ちだ。簡単かと思うが川は動き辛い、そして川の中に行くほど足を取られる。そこに注意しろ。もちろんこの橋の下から出たらアウトだ」

「分かった……」


 お互い一定の距離を取る。


「なら始めるぞ!水誅漢闘泳始め!」


 合図と共に2人は一斉に川の中を動き始め接近する。


「あいつはあの怒球弾を読めるのか」


 兵治は雅斗があの怒球弾を知る事が出来るか高みの見物をしている。

 足取りが悪い中雅斗がパンチを素早く繰り広げるが、清政は余裕そうにワザと紙一重に避ける。清政もパンチを繰り広げると左手で受け止めた。


「中々やるな……だが!」


 パンチを受け止めた清政は、攻撃してない左手で雅斗の横腹を殴る。雅斗は怯み、再び左手で顔面を狙い殴りかかる。だが雅斗は間一髪のところで屈む。


「これならどうだ!!」


 屈んだ瞬間、今度は清政の膝が雅斗の顔面目掛け襲いかかる。雅斗はすぐさま腕で攻撃を受け止めた。反動で水の中に吹き飛ばされた。雅斗は水から上がり、息を吐く。


「はぁ……はぁ……」

「結構タフなヤツだぜ」


 清政は人差し指を前に出し一定の距離にいる雅斗目掛けて、軽く小突く。すると雅宗の腹部に痛みが走る。怒球弾を放った。


「ぐっ……!何をした!」

「ふっ……さぁな」


 更に何回も雅斗目掛けて怒球弾を放つ。


「ぐっ!ぐわっ!!うわっ!!」


 ロジは何も言わずに雅斗の戦いを傍観している。兵治もただ雅斗が怒球弾の存在に気づくのを待っている。雅斗の身体中は赤い点の様な跡が大量に残った。だが雅斗は平気な顔をして木刀を構える。


「今度は俺の番だ!これを喰らえ!!」


 構えた木刀で思いっきり水を清政の方角に弾く。飛び散った水で一瞬だけ目の前の視界が遮られた。


「水遊びか?……っ⁉︎」


 突如水中から鉄パイプが回転しながら清政の顔面目掛けて飛んで来た。


「あの時の鉄パイプだと⁉︎」

「お前がさっき川に落としたやつだ!!」


 心闘四煉打の時に雅斗が最後にもった鉄パイプだった。あの時清政は水中に弾き飛ばした物だった。雅斗はそれを知って一瞬の隙を見て水中から鉄パイプを拾い投げた。


「こんなもの!」


 鉄パイプを怒球弾で水中に弾き飛ばした。すると雅斗は急に笑いだした。


「ふふふ……やはりな。その技の事がよく分かったぜ。さっきから何か指が怪しいと思ったら、指から何か攻撃してる訳だな。今の鉄パイプでよく分かったぜ」

「やっと分かったか……怒球弾を……」


 清政はすぐさま指を構えて怒球弾を雅斗に放つ。だが雅斗はしゃがみ込み怒球弾を交わした。


「くっ……避けたか」

「はぁっ!!」


 雅斗は清政の方角にジャンプし、それと同時に木刀としゃがみ込んだ時に拾った鉄パイプを清政目掛けて投げた。


「小賢しい真似を!!」


 木刀と鉄パイプを弾き飛ばした。が気づいた時には雅斗はいなかった。すると真隣に水に落ちる音と共に雅斗が清政に拳を向けていた。


「し、しまっ!」

「うらぁぁ!!」


 雅斗の一撃は清政の左頬を直撃し、勢いよく水中に吹き飛ばされた。清政の部下も驚いた表情をしている。


「清政さんが!負けた!」

「嘘だろ⁉︎」


 水中から出て来た清政。目の前には雅斗が睨んでいた。


「俺の勝ちだ……」

「くっ……俺の負けだ。まさか最終バトルまで行くとは……」


 兵治も雅斗が怒球弾の事に気づいてほっとしている。


「やっと気づいたか……だが怒球弾には派生技が多くあると聞く……」


 水中から上がった清政と雅斗。ロジが久しぶりに口を開いた。どうしてあの技を見きれたのかと……


「あぁ……さっきから奴は不自然に指を突き出しいた。そして鉄パイプの凹みを見て普通の攻撃ではあんな事にはならない。そこでもう一度鉄パイプを投げたらやはり弾き飛ばして来た。そこで確信した。奴は兵治と同じ普通じゃねぇって事だ」

「最後のバトルだ!!それはタイマンだ!!!何でもあり、どっちかが倒れるまでの勝負だ!!これで存分に放てる……あの技を……」

「お前が普通じゃないならこっちも本気でいかせて貰う!!」


 雅斗は右手に力を入れ、刀を出した。清政は驚く様子もなく余裕の表情を浮かべる、


「ほぉ……お前も普通じゃないようだな……」


 その反面、清政の部下達は驚いている。


「今刀出なかったか?」

「マジシャンか?あいつ?」


 兵治は2人の勝負を見届けるべく軽く笑みを浮かべる。


「これで両者の全力が見れるって訳か……さぁどっちに勝負の軍杯が上がることやら」


 2人の間合いには静寂な空間が広がる。そして……


「行くぞ!!」

「来い!!」


 清政の声と共に2人の勝負が始まった。

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