有り余るアイテム群が火を吹くぜ!
俺の名前は神居潤貴という。
何をしてるかって?
「絶賛落下中だぜっ!」
既に断崖から大分はなれており、手を伸ばすも届きさえしない!
何故落下してるのかって言うと、少し時間は遡る。
俺は今年30になったんだが、独身だ。
彼女が居たこともあるが、長続きしたことはない。
そう、何故ならばモン○ンにはまっているから!
歴代のモン○ンは全てプレイしていて、プレイ時間はなんと4000オーバー!
常にシングルでやっていたため、アイテムボックスには溢れんばかりのアイテムがひしめきあっている。
シングルでやってると、生命の~とかいにしえの~とか使わなくても作ったやつって一杯貯まるよね?
勿体ないの日本人精神で、それが溜まりにたまって、999を越えてるほどだ。
それを眺めるのも楽しみのひとつだと思う。
そんなわけで今日も今日とてラオシ○ンロンの紅玉求めて、クエストに行ったんだけど、寝落ちしたんだ。
ハッと目覚めて身体を起こすと、そこは幌馬車の上で、崖をのんびりと進んでいるところだった。
「えっ?」
おれは、訳がわからずキョロキョロしているところで後ろの荷台から声がかかった。
「どうした、そんなにキョロキョロして?何か居るのか?」
振り返ってみると、その男性はハンター装備一式?を身に付けており、背中には背丈ほどもある大剣をからっている。
すると、突然異変が起きた。
空から黒い影が襲ってきたのだ。
「えっ?」
前に振り返ると同時に幌馬車は吹き飛ぶ!
俺は投げ出され、崖の縁へ。
ハンター装備?の男性は事前に荷台から飛び降り、その影と交戦する為の準備を終えていた。
「ちぃっ!何でこんなところにこいつが居やがる!」
俺はその巨大な影に恐怖で動けずにいると、影は俺の方に顔を向け、ニタリと笑った。
「えっ?」
影は一気にダッシュしてくる。
振り下ろされる爪を、緊急回避で飛び退くとどうにか爪を回避する。
爪を避けて立ち上がろうとしたら、恐怖で足がもつれ、不様にスッ転ぶ。
とたんに大量の脂汗が吹き出した。
見上げると、振り上げられる腕がしかいにはいた。
再度振り下ろされる爪に死を覚悟した時、男性が間に入って、俺をカバって切り裂かれ吹き飛んでくる。
その衝撃で、俺とその男性は崖の下へと投げ出されてしまって、冒頭に戻ると言うわけさ。
「ちょっとまてぇー!」
そんな俺の声は虚しく谷を駆け抜けていった。