ダンジョン――
―――:邪魔台国:旧魔王城:―――
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それでギルマスさーん。
ギルドのガチャ石使うけど良い?
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ん? 権限は渡したはずだけど?
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いや、忘れていると思うけど、いちおう君ギルマスだからね。
いちおう確認はしないとね。
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ひゃほーぃ。これでアレが出来る。
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おぃ、何する気だ。
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はい。ぽちっとな。
旧魔王城の拠点地下にダンジョン完成でーす。
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いやぁ、これでよやくレベリングができるよ……
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おぉ、なんかしらんがおめでとう。
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………………
………
…
「いやぁ、近場で狩りができるっていいよねぇ。サウスフィールドでもログイン場所から狩場に行くのに結構時間が掛かったけど、ここ城地下じゃん。駅地下感覚で楽でいいよ楽で」
「コヨイハさんの場合、≪隠密≫スキルを使えば容易に遠くで狩りができますけどね」
「遠いのはめんどいよ」
ラララが作成したものは、コヨイハの適正レベルより多少上のダンジョンであった。
地域支配権があれば、土地にこのようなダンジョンなどもレベルを設定して作ることができる。
この設置系は建物は作れないが、地下資源系の――つまり、神様が作った系と思われるようなものならばなんでもガチャ石次第でつくれるようだ。
もちろん、難易度の高いものや、便益の大きいものはお高い設定である。
設定できるなかで最もお高いものは、ONSENだ。
ダンジョンはONSENを作る必須アイテムである≪闇のはごろも≫が敵から低確率でドロップするとあって人気のコンテンツの一つである。
「――そういわけで、なんとかレベルはレベル制限の最大までいけたけど、攻城戦の戦略はどうする?」
「んー」
ラララとコヨイハの他に邪魔台国に来たギルドメンバーは結局プラスして5人であった。
邪魔台国を本拠地とする≪てきとー同盟≫の面々であるからして、全員がR以上のレアリティの分霊カードを保持しており、その本体たる魔族とも大体契約したので、人数的には10名程度とギルドとしては中堅程度はある参加者である。
そして、攻城戦のときにリアル側にイベントがあって出られない1人を除いた、9人が今回の主力メンバーだった。
サブマスターのラララは彼らを集めて作戦を練り始める。
場所はもちろん、ギルドハウス艦タイタニックのコントロールルームだ。
「まずは前提条件の説明から。ここ邪魔台国地域は高レベルの魔族やモンスターがひしめく危険地帯だ。そのため、簡単には近寄ることすら難しい」
「それなら? 今回も安泰ですかね?」
「いや、そうでもない」
コヨイハは続けた。
「少なくとも俺らがここに到着したように、このギルドメンバー以外の人もここに来ている。人さえいればアイテムの使用は可能だ。多くの敵を一瞬で薙ぎ払うことのアイテムが勇者にはあるだろう?」
「アイテム≪熱核爆裂弾≫か……」
≪熱核爆裂弾≫は闇炎系最終奥義である。
その最終奥義をアイテムとしてお手軽に使えるようにしたのが、ガチャ産課金アイテム≪熱核爆裂弾≫だ。
名称としてはそのままである。
このDMM。が始まってから、勇者が最初に使ったことが記憶に新しい。
「そう、運営は公式に弱体化を宣言して通常空間では使えないとしたが、裏を返せば攻城戦では使い放題ということだからな。まったく使えないようにしたらユーザーから苦情が来るだろうし」
「使っても攻城戦が終わったら建物とか元通りですからなぁ。安心して使える訳か」
「だけど、一発では魔王城まで届かないわよ。取り囲むようにモンスターだっていっぱいいるし」
「あぁ、だから攻め手はおそらく2発使うだろう。1発目はモンスターを潰して自身が進むための進軍用に」
「2発目は対魔王城用にか」
「そうだ」
「あと考えられるのは、盗賊系スキルの≪隠密≫を使って、モンスターたちを回避して突破してくるパターンだな」
コヨイハは頷いた。
「だから作戦としては、始めはこのギルドハウスで待機し、≪隠密≫を使ってくるのなら降りて戦う、≪熱核爆裂弾≫を敵が使ってくるなら、一旦はこちらのクリスタルを破壊させて、こちらが攻め手になって敵のクリスタルを壊すということでどうだろうか」
それに、コヨイハと契約するクルス・アマト―が手を挙げた。
「そんなことしなくても、初めから攻城戦時にクリスタルはこのギルドハウスに置けば良いのでは? こんな空中にあるなら誰も攻められないよ」
「攻城戦参加者には攻撃目標たるクリスタルはマップウィンドウへ表示される。これは1回目で確認済みだ。ギルドハウスに置けばおそらくそこを狙われる。そうなったら逃げ場がない」
「なるほど。≪熱核爆裂弾≫で一網打尽にされるのを避けるわけか……」
次に手を挙げたのはラララだ。
「敵が3つ以上≪熱核爆裂弾≫を持っていたらどうするの?」
「終る。次回の攻城戦をお楽しみください」
「まて」
そこでツッコミを入れたのは新たに入ってきた勇者の一人、丘に棲むホニョペノだ。
「≪熱核爆裂弾≫をこちらも持っているならば対消滅させられるだろう。それならば戦えるはずだ」
「それは良いんだが、供出してくれるのか? くれるなら助かるが…!」
「魔族たちの住処だもの。協力するよそりゃ。ねー」
と、その勇者は隣の契約したらしい魔族の少女と見つめあった。そこにはラブラブ空間が広がっている。
コヨイハは自分が契約した魔族の少女との好感度の差異に泣いた。
「はっ。お熱いことで。っと、こんな感じか。質問なければ今日はおしまい、解散!」
そして、コヨイハを含む全ての勇者がログアウトして消え、魔族たちが残された。
その魔族たちも旧魔王城に戻っていく。
「さて、これでうまく行けば良いんだが……。あとはギルマスがいれば……」
寂しくなったギルドハウスを眺めながら、ラララは一抹の不安を感じずにはいられなかった。
む。ひたすらトップページとかで宣伝したおかげか、
小説家になろう勝手にランキングのVRゲームランキング部門で、18位になってたぜ。
ひゃほーぃ。
http://narou.dip.jp/rank/index401_0.php
だが総合評価はまったくあがらないのであった。ブックマークお願いします;;




