レベル上げだって楽じゃない
なんとかクラウスにお願いして付いて来てもらい魔王会が開催されるという場所に行くため結構遠くまでやって来た。流石ゲーム一瞬で移動できるかと思いきやまさかの馬車という古さ
でも景色を見ているのは楽しかったが
魔王会はちょうど中心にあり、西の最果てにいる俺たちには遠出になった
ルー○とかないのかと思っていると馬車が止まった
「どうしたんだ?」
「どうやら魔物が道を塞いでいるようです」
「魔物…」
三匹の魔物の姿が見えるどうやら崖っぷちのこの道を止めてしまっているみたいだ
魔物を倒さなきゃいけない状況になってしまった
俺はスカウトの時にスライムとゴブリンしか見てないのであの魔物の種類はわからないがやばそうだ
まあ俺では勝てない相手でもクラウスがいるので不安ではないが
「あー、あれはリザードドラゴンですね。これなら魔王様でも倒せるんじゃないですかね」
「へ?」
「レベル上げですよ、いい加減あげないと特殊能力使えませんよ?」
「いや!リザードドラゴンじゃ死んじゃうんじゃないかな3匹もいるし」
人間みたいな体つきだが人間にはない緑色の体、するどい爪と牙しっぽ、人形のドラゴンみたいだ
俺には絶対無理だわこれ
「そうですね、コウスケ様では無理でしょうね。では二匹私が倒すのでこのナイフで一匹戦ってください」
こいつちょくちょく傷つく言葉をはいてきやがる
まあ確かにそうだけど
クラウスは俺にナイフを投げてきた
危なっ!刃普通に出てるし
てかこれちっちゃくね?俺のあしとおんなじぐらいだ
せっかくなら刀とか騎士が使っているやつとかがよかった
とか思っているとドッパーン、ドッパーンと音が聞こえた
「!」
わかっていた、クラウスはバカ強い
ワンパンでリザードを倒してきて馬車に乗り込んできた
返り血を浴びたクラウスはいつもより怖く見える
てかいつ降りた
「では次はコウスケ様の番ですよ」
「ちょっと待って、クラウスぎり…」
「ぎりぎりまでHPを減らしてって?それは駄目です実戦で身に付くものが経験値となるので。それに私ばっかりに頼っていてはいつまでたっても雑魚勇者にも勝てませんよ」
ここはどうしても俺がやらなければいけないようで俺は馬車を嫌々降りた