反発だって楽じゃない
「…それはとんでもないことしでかしましたね」
「申し訳ないです…あのとき人を探してて急いでたのに邪魔されてつい、」
クラウスのもとになんとか帰ってきた俺は西の魔王と喧嘩したこと、髭のおじさんに気に入られてしまったことを話した
「まあでも私も派閥は好きではなかったので怒ってはいませんよ」
そうだったのか
「まあ新米魔王が西という巨大な組織を敵に回したという点では怒るべきですね」
「す、すいません」
いつもより怖いよ、クラウス
「そして北の魔王に気に入られてしまったと」
「あのおじさん、北の魔王なの!?」
「ええ、しかも首領ですね」
首領と書いてドンと読むらしい。これはまためんどくさそうだ
「…首領だったんだ」
とんでもないことになっている気がする
クラウスに軽く説教をくらって俺は派閥のことを詳しく聞いた
「派閥というのは元々仲の良くなかった力をもった魔王四人が領地を分けるのに使った方角が由来です。そして北と南、西と東はとても仲が悪くいつも争いが起きています。それを防ぐために総統が作られ多数決で選ばれた魔王が取り仕切ることになりました、それが魔王会ができました。ですが争いはまだ続いていて多数決では決まりませんでした。なので力で決めようとこの会が再び開かれたのです」
よくわかんねぇが魔王同士もめんどくさいだな
「ふーん」
「でなんでどこかに行ってしまったんですか?」
「あ、ごめん。バイト先で世話になったラムさんって人を見かけた気がして」
「そうなんですか…ラムさん…」
クラウスどうしたんだろ
「まあとりあえず北の魔王に会ってきてください。あの魔王は東西南北の中で一番怖い人なんですから」
「マジで?」
「あの人は多分二階の北の魔王室にいると思うので」
こうして一番怖いらしい北の魔王に会うことになった…




