孤独の騎士
現実は僕を追い詰める
冷たい視線が背中に突き刺さる日常
ひとつずつ消えていく宝物
容赦ない罵声と暴力の毎日
苦痛に顔を歪めながら立ち上がろうとするも
傷口に塩を塗りたくる悪童たち
聖職者たちは僕を見て嘲笑う
雲の隙間から見えた一筋の光は
呆気なく僕を裏切り
さらに深い闇の中に突き落とす
暗い闇の中で僕は
小さな救いの光を見つけ
手を伸ばす
掴み取った光に身を委ねると
冷たい光沢が
鮮やかな赤色と交わり
僕の中に入ってくる
深く深く
入ってくる
やがてそれは心の臓に突き当たり
僕の息の根を止めた
僕は負けてしまった。どうか貴方達は負けないでほしい。勝って、生きて下さい。