冷恋一首
掲載日:2012/08/02
『冷恋一首』
『夏の夜の 名月の下 揺る乙女』
今夜も君は
飽きずに君は
泣きそうな顔で
月に向かって独り震えるか?
会いたい逢いたい言うならば
君が迎えにくればいいのだ
僕は今夜も寝ていたい
僕が夢に戯る頃に
理性が死んで指々が揺れる
『君紡ぐ唄 愛か怨みか』
今夜も君は
飽きずに君は
泣きそうな顔で
月を見上げて独り、うらめしや
一体全体どうしてか
君の愛は重々しい
僕は節度の距離が良いのだ
僕がすやり眠れる頃に
罵声がぽつり闇に響く
妻帯解体の期日に
君の背髪が愛うしい
僕はなんと都合がいいのか
君が僕を忘れた頃に
惰性で君に会いに行くよ
君が秘めたしばらくぶりの
罵声を僕に吐いておくれ
今夜も僕は
懲りずに僕は
月を見上げ独り、我儘の句
『月光に 熔けゆく冷えし 我が心 恋し遠地の 愛しい人よ』




