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王城の間の席に着くと、彼女は私を隣の椅子に座らせた。
それを見た貴族や騎士たちがざわつくのが見えた。
「女王アイリスは魔王ノアの伴侶となることを神の名のもとに宣言します」
それは人間界におけるもっとも重大な宣告であり、その瞬間貴族たちは絶望的な声を上げた。
補佐官たちはその絶望的な表情を余すことなく撮影している。
「つまりこの国の民は余すことなく魔王ノアの民となった、良いな?」
これは私の支配地域下の者たちに向けた仲良くやれよという言外の命令である。
同席する人間たちはこの世の終わりみたいな顔してるが別に無茶振りするつもりはないので、せいぜい強く生きてほしい。
とりあえず触手を解除すると1人の騎士が剣を引き抜いてこちらに突っ込んでくるのが見えたので、触手で捕まえてポイっと窓をぶち割って外に投げ捨てる。
あ、魔族と同じ感覚で投げ捨てたけど死んでないよね?
「嫁入りは1週間後、以降はこの地は魔王ノアの土地とし代官を女王アイリスとすることを魔神クラウディアの名のもとに宣言する。
以上を持って会議を終了する」
とりあえず彼女とともに部屋を出て私室に向かう。
「これで私たちの関係は誰にも邪魔できないものになったわね」
そういいながら私たちは手をつなぐ。
まあ面倒なことは無限に起きそうだけど、彼女がいるので何とかなるだろう。
「よろしくね、私のお嫁様」




