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元孤児の魔王様は女王殿下を嫁にする  作者: あかべこ
4.お帰りください勇者さま

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これまでのあらすじ

大好きだった初恋の幼馴染(一国の王女)と結婚を果たした私(訳あって魔王)であったが、隣国の王子兼勇者が私たちの結婚に不服申し立てに来たので穏便に帰らせたいが何にも策が思いつかずにいる。


「とりあえず予定通り結婚式の準備するか!」


こうなりゃヤケだ、結婚式を見てもらって誤解を解くしかあるまい。

そう言い放った私に王城付き補佐官は「はあ」と困ったような返事をした。

「これはお互い合意の上に行われる普通の結婚であることを王国・帝国双方に見せつけてやろう」

と言う訳で王城での二度目の結婚式準備を執り行うように指示を出すと王城の人々は複雑な心情をあらわにしたまま準備に入っていった。

まあこれは仕方ないのだろう。

魔族と人間の結婚を受け入れがたく思うのは人情だろうが、私たちが相思相愛で死でも分かつことが出来ぬ仲であることを見せつけるしかない。

「アイリス、この王城での結婚式を人々の記憶に残る伝説にしよう」

「あら、私は最初からそのつもりよ」


****


魔王領の結婚式に比べると王城の結婚式は手間がかかる。

まず王都で一番大きな教会の教皇殿下を呼ばないとならないのだが、かの人は私とアイリスの結婚に反対しているので呼べない。もちろん大聖堂も使えない。

仕方ないので魔王城でのやり方に倣い、王城の一番広い部屋に二柱の神の像を並べて式場とした。

そしてこの挙式を自分の目で見て納得して貰うため、中継のみならず王城を一般開放してスラムの孤児から大貴族まで誰もが見られる状態とした。騎士団長には嫌がられたがアイリスも同意してくれたので、王都の騎士をフル稼働しての一般開放の準備は急ピッチで行われた。

そして絶対に王城に魔族を入れるのが嫌だという強硬な使用人たちによるスト。これはガン無視して私が全部やっていたのを見かねたアイリスが使用人を説得させることで解決した。

私を襲撃する血気盛んな者たちを左手で追い払いながら右手で挙式の指示を出すような状態であったが、すべてはアイリスとの平穏な結婚生活のため。

「ところで魔王殿下。勇者オーウェンが王都に来て三日経ちました。

宰相と組んで結婚式を破壊する計画を練っているようですが、どうします?」

てっきり勇者パーティーは王都に来てすぐに殴り込みに来るものだと思っていたが特にその気配はない。

王国の宰相と組んでいるのは魔族嫌いの宰相と結婚をつぶしたい勇者とで利害が一致したのだろう。

「そういえば来ないな、本当なら対話の場を設けるべきだろうがそれどころじゃないしな……」

主に結婚式準備のせいである。

魔王城よりも王城の結婚式は複雑で礼儀作法にうるさいので準備に手間がかかりすぎているのだ。

「呼び出しましょうか」

「どうせ挙式には現れるんだろう?そこでしっかり話をしよう」

平穏な結婚式にならない覚悟はこの数日で出来た。

出来ることをやるだけだ。

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