私を見つめてくる彼は、私の事が好きなのかな?
私はバイト先から家に帰る為に乗る駅まで徒歩10分ほど歩く。
その途中で通る“花屋さんで働くお兄さん”とよく目が合うのだ!
彼は私が通るたびに、仕事を一度中断して私を見ている。
私も何時の頃からか、彼が気になるようになった。
それでも、彼も私も話すまではなくただよく通る道にある花屋で
働くお兄さんという認識でしかなかった。
お互い気になって1年近くなると言うのに、“一度も話した事がない”
なんて不思議な話だとも思う。
私は勇気を振り絞って、ある日花を買いにそのお店に入ってみる事に
したのだ!
『いらっしゃいませ~ あぁ、どんなお花をお探しですか?』
『明日、母の誕生日でお花を送ろうと思って。』
『それは凄くいいですね!』
『良ければ、選んでもらえますか?』
『えぇ!? 僕がですか?』
『・・・だ、ダメならいんですけど。』
『いいですよ! 僕の好みになりますけどいいですか?』
『勿論です! きっと母も喜びます!』
『じゃあ、選ばせてもらいますね!』
『はい。』
・・・花屋のお兄さんはキレイな花をいろいろ選んでくれて
パッとまとまったキレイな花束ができあがった。
『ありがとうございます、きっと母もこれなら喜んでもらえます!』
『いや、僕の好みで選んだものなので、あんまり自信はないんだけどね。』
『そんな事ないんですよ、ステキです!』
『ありがとう、また花束を渡した感想とか聞けたら嬉しいな。』
『また来ていいんですか?』
『勿論! 気楽にきて花を買わなくてもただ見に来てくれるだけでも
いいですよ、待ってます。』
『ありがとうございます、また来ます!』
『うん。』
ほんの少しの勇気で、花屋のお兄さんと私は仲良くなっていった。
今では、バイトの帰りにただお兄さんと少し話して家に帰るようになる。
私が顔を出すと? 花屋のお兄さんも少し嬉しそうにしてくれた。
*
・・・そんなこんなで、私と花屋のお兄さんは出会って2年目で
付き合う事ができたの。
知り合ってから物凄く長かったけど、今は凄く幸せな時間を彼と過ごしている。
彼は花屋で働いているだけあって! “花の種類や花言葉が詳しい!”
ロマンティストでステキな彼だ!
私には勿体ないぐらいの彼だけど、私も彼の支えになろうと想っている。
『今度の日曜日って、ミクちゃんお母さんの誕生日だよね?』
『えぇ!? なんで知ってるの!』
『だって! お母さんの誕生日プレゼントに僕がいろいろ花を選んだからさ!』
『・・・あぁ、そうだったね。』
『今度は僕からミクちゃんのお母さんにお花をプレゼントしたいんだ!』
『そ、それって? “私のお母さんに会ってくれるの?”』
『うん! ちゃんと挨拶しておかないとね!』
『嬉しい!』
彼はとても誠実な男性だ!
私とちゃんと向き合ってくれていると感じる。
将来の事もちゃんと考えて、私だけじゃなく私の家族の事も気にかけている。
こんなに素敵な彼氏ができて私は嬉しい!
私の幸せは案外、近くになったんだと今は思うわ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




