夕暮れに燃ゆるは夕焼けの微睡み
高校三年生という、皆がはしゃぐ高校生活最後の日々。
あっついあっつい七月初期。
素晴らしく酷い睡眠障害持ちの鹿草茜は、今日も平和に、何一つ変わらない日常を送っていた。
友達もいなければ身寄りは…あるな。ある。
でも、何ならずっと寝ていたと言ってもいい。
毎日飽きずに眠気がやってくる。
そう、関係者以外殆ど立ち入ることのない二階物理実験準備室に、この学園には存在しない生徒として扱われ、はや3年目。
いつ寝落ちするかも分からず、気がついたら家で寝ていた、実験室で寝ていた、という彼女が、
たまたま興味本位で教室が並ぶ廊下を歩いてみたその日。
出逢った。
運命とかの類ではなく、ただ偶然。
その場に居合わせてしまっただけの、その日から。その瞬間から。
現実世界と鏡合わせの現実世界で、
彼も、彼女をも巻き込んで、均衡は崩れだす。
彼と彼女の、偏った物語が始まった。
これは、終わりの始まりの物語。
夕暮れ時の放課後の、美しく偏った物語。
あっついあっつい七月初期。
素晴らしく酷い睡眠障害持ちの鹿草茜は、今日も平和に、何一つ変わらない日常を送っていた。
友達もいなければ身寄りは…あるな。ある。
でも、何ならずっと寝ていたと言ってもいい。
毎日飽きずに眠気がやってくる。
そう、関係者以外殆ど立ち入ることのない二階物理実験準備室に、この学園には存在しない生徒として扱われ、はや3年目。
いつ寝落ちするかも分からず、気がついたら家で寝ていた、実験室で寝ていた、という彼女が、
たまたま興味本位で教室が並ぶ廊下を歩いてみたその日。
出逢った。
運命とかの類ではなく、ただ偶然。
その場に居合わせてしまっただけの、その日から。その瞬間から。
現実世界と鏡合わせの現実世界で、
彼も、彼女をも巻き込んで、均衡は崩れだす。
彼と彼女の、偏った物語が始まった。
これは、終わりの始まりの物語。
夕暮れ時の放課後の、美しく偏った物語。
終わりという名のエピローグ
2018/08/06 14:24
(改)
いつもの
2018/08/06 15:05