1/20
記
龍鳴砂
------------時は昔。
それは
後に五代十国と呼ばれる時代である。
そこには多くの騎馬の民がいた。その一つが沙陀と呼ばれる人々であった。
正史が記す五代とは短命の王朝が次々と移ろい、虚しく過ぎるが、その本質は次なる黄金時代への序曲であった。
しかし、彼の身に起こった事は、その様な壮大な歴史とは全く関係が無く、当人も無口に困惑するような出来事から始まった。
--------------------------------
設定
評価をするにはログインしてください。
0
0
0
0
0
