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第1話 誕生日は入学式

25歳の誕生日、俺は大学生になった。


高校を卒業したばかりと思われるピチピチの女子がチラチラとこっちを見ながら俺のことを笑っている。


俺だって入りたくて入ったんじゃねぇよ…チッと舌打ちをして配布された分厚い資料に目を通す。


ヒールの音がリズムよく講堂内に響いた。


『聖ブリリアント学院大学 創薬部へようこそ!本年度の入学者は200名。来年度にはここにいる生徒の半分は消えるでしょう。やる気の無い者は入学を今からでも辞退なさい。金と時間の無駄よ。』


彼女はそう言い放ってからマイクにさらに近づく。キーンと音が割れて一気に生徒たちが静まる。


『毎日朝から晩まで勉強よ、あなたたちが夢見る華のキャンパスライフなんてのはここには無いの。恋愛?笑わせてくれるわね!年間200単位が進級基準。越えられないものは容赦なく留年させる、それが聖ブリリアント学院大学よ。』



こうして俺の怒涛のキャンパスライフが始まった。

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