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第八話 終わりの銃声~トスカーナ視点・2月15日~
昨日、21歳になった。私としてはそろそろ結婚したい。でも、彼とのは許されないかしら?
「姉さん」
「あら、カスピア」
カスピアが銃を構えている。バカじゃないの?
「あなたが撃てるの?ろくに扱わなかったくせに」
「うるさい、黙れ!」
「ウフフ、でも私を撃つ理由なんてないはずだけど」
「いや、ある。伯爵の家の解毒薬、盗みを指示したのは姉さんだ」
「はあ?」
「とぼけるな!」
「・・・確かに、私は伯爵のバカに復讐するため解毒薬を彼に頼んだわ。でも、遠くのくにからって言ってたわ」
「ふざけるな!騙せると思ったのか!?」
私はカスピアがとんでもない勘違いをしていることと共に瞳の色が変わっているということに気づいた。
(なるほどね、黒魔術を使って誰かが・・・)
その時、銃声が響いた。
「カスピア・・・」
「姉さんなんか死んじまえ!」
カスピアが私の美しい顔でなく、的確に心臓を狙っていた。
(サヨナラ、ダニエルお兄様・・・)
愚か者は悪により裁かれた。




