表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

第二十話 終わりへの槌の音~62年11月1日・カスピア視点~

 ミーナが姿を見せなくなった。でもまあいい。こうして国王になれたのだから。


「カスピア、確保! 」

「なっ! 」


 庭園のベンチに座っていると突如、捕まった。どうやら警察のようだ。


「国王に何をするのだ」

「ミハエル様からの訴えによりカスピアを複数の殺害容疑で逮捕、起訴する」

「……ははっ、あの兄がいたか」


 うぬぼれすぎたのかもしれないな。いずれにせよ、私は終わりなのか。


「しばらくしたら面会希望者がくる。その後からお前は殺人鬼として裁判にかけられる」

「……」


 殺人鬼とはひどいな。ミーナが計画したりしているのだから。


「やあ、カスピア」

「今更何だ」

「俺も裁判にかけるのは嫌だったが、仕方ないことだ」

「当たり前のように言うな」

「なあ、カスピア。黒幕を教えてくれないか? 」

「さあな」


 ミハエルは突然立ち上がった。そして、私を平手打ちすると去ってしまった。


「あいつは何なんだ」

「おい、行くぞ」


 どうやら面会希望者はミハエルのみのようだ。はは、ミーナにも嫌われたか。いや、遠くにいるのだろう。


「これよりカスピア元国王の裁判を開廷する」


 槌の音が響く。傍聴者はお怒りの様子だ。


「まず、最初の事件。ウェルズ伯爵を毒殺するべく、パーティー会場の料理に毒を混入させた。しかし、ウェルズ伯爵は即死しなかったため、とどめをさした。正しいかね」

「ああ」


 ミーナの事は伏せよう。私を助けてくれた、愛しい人。


「ではこのことについて裁判を開始します」


 こうして地獄の裁判生活が始まった。

捕らわれても愛しい人のことは忘れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ