第十八話 ミーナの心境~ミーナ視点・9月3日~
本来なら女王になりたかった。でも、お父様の命令には従わないといけない。
「カスピア様を裁判に、か」
「ええ、ト・モル公爵もリュメヒ公爵と協力し、私とともに資料整理、いえ偽造をいたしましょう」
「偽造だと!? 」
「彼は既に国を崩壊させつつあります。見に覚えがありますよね」
「あ、そうだな、確かにダニエル様が崩御なされてから治安が不安定だ」
「ですよね。実は完全犯罪でして、見たという証言がないのです。しかし、伯爵の殺害に関しては私が見ております」
「ほう、なるほど」
「ですから彼を裁判にかけましょう。ミハエル様やリーア様、その子供がいるのですから」
「そうだな。中々いいアイデアだ」
カスピアの味方はもういない。人を信用しすぎだよ、カスピア。まるであの人みたい。
後日、リュメヒ公爵やミハエル様も呼んでト・モル公爵の屋敷で会議が開かれた。
「まずトスカーナ殺害。リーア様がいたわよね」
「え、あ、うん。私が目撃したと偽ればいいのね」
「もしカスピアに嘘だと叫ばれたら私が発言します」
「カスピアのそばにいるのは君だからな。任せた」
こうして固められたものの、私はあえてカスピアをすぐ裁判にかけなかった。あいつをしばらく酔わせてあげる。その時がきたら
人を信用しすぎだよ、って言ってあげる。ベルみたいに。
悪女が動き出す。




