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トルワード内乱~憎しみの果てに~  作者: 神崎美柚
第三章 怒りと憎しみと悲しみと権力
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第十五話 後悔~元王妃視点・8月4日~

 私は怒濤の時を生き抜いた。元々ここの人間ではないものの、あの人は私を理解してくれた。


「伯爵のバカ……」


 伯爵は私を保護してくれた。私が困れば何でも助言した。しかし、それが裏目にでた。


『子供は5人でどうだ?』

『ありがとうございます』


『長男は有能だろう。もし長女が病弱なら次女と結婚させろ』


 伯爵が王位から転落したのもよくわかった。あの人、直感で生きている。いや、生きていた。


「お母様」


 私が庭の噴水前で物思いにふけっていると、ダニエルがやってきた。


「あらダニエル」

「カスピアの力は段々強まっています」

「そう…」

「ですから、一刻も早く」

「いやよ。もう逃げないわ」


 睨みつける都、彼は肩をすくめ、やれやれ、とため息をついた。


「お母様、危険です」

「逃げないわ」

「……あはは、バカねぇ、本物の自分の息子と偽物見分けられないなんて、本当にバカじゃないの!? 」

「…! 」


 ──騙された?


 気づいた時には既に遅く、ミーナによって気絶させられた。



 気がつけば、見知らぬ塔の中にいた。ああ、閉じ込められたの?


「ミイラ化か白骨化するのが楽しみねぇ」

「…」

「あはは、じゃあね」


 黒幕はミーナ、なの?

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