第十三話 作戦、決行〜カスピア視点・6月8日〜
今日はお父様と一緒に庭でお食事を取ることにしている。
「お前が食事とろうと言い出すとはなあ」
「いえいえ。ダニエルお兄様も寂しいでしょうから」
「まあな。リーアも嬉しいだろう」
「はい」
和やかな食事会ではない。カスティーナがあえてお父様を殺せるよう計らっただけのこと。
「ユルセナイ…」
声がした方を見るとカスティーナがいた。やはりな。
「カスティーナ!?」
「ユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ…!」
「まあ、これは」
黒魔術と契約したものは代償がつきもの。カスティーナは理性がない。
「ぐっ…」
「お父様!?」
パタリと倒れたお父様は血まみれだった。カスティーナは一目散に逃げてしまった。
「お父様が、お亡くなりに…」
「これはマズいぞ…」
国王が亡くなれば国をあげて葬式が行われ、同時に一般国民の中で様々な憶測が飛び交うこととなるがミーナが抑えてくれるだろう。何も心配しなくていい。
「ダニエル、大丈夫よ。お母さんが支えるからね」
「あ、あ…」
「カスティーナ様があんなことになるなんて…」
「うう」
慌ただしい中、ミーナの元へ。ミーナは笑っている。
「フフッ、やったわね。情報操作は任せて。いらない」




