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8.彼らの人気と私の影の薄さ

いつも読んで下さりありがとうございます。今回は短めなので、もう一話

連続投稿しようか迷っております。出来たらやろうと思います。期待しない

で頂けるとうれしいです。

彼ら4人と一緒に帰った次の日の朝、いつもよりも早く起きた為

準備も早く済んでしまったので登校することにした。

そんな中いつもより余裕がある為か、歩くペースがゆっくりとし

ていた。歩きながら考えることは彼らの事である。


このままだと周囲の人間に彼らの事がばれるのも時間の問題である。

そうなると私が今まで地味に過ごしてきたこの生活が壊れる危険性

がある。

私は地味だけど平凡なこの生活が好きだ。彼らには、悪いがこの生

活が壊れる事は、私にとって困ることばかりなのである。

だからこそ、どうにかして彼らに諦めてもらうほかない。どうやっ

て諦めてもらうかだが、それが全然思いつかない。


そもそも彼らは、私のどこが好きなんだろうか。想像も付かない。

だって私地味だし、かわいくないし、何の特技もないし、友達いない

根暗だし、どこがいいのかさっぱりわからないし。

まだまだ語り尽くせないほど悪い部分なら一杯思いつくが、良い所

なんて少しも思いつかない。彼らは、私の事を何か勘違いしている

に違いない。絶対にそうだ、そうに決まっている。

だから変に嫌われようと思わなくても一緒に過ごす内に自然と嫌な

部分が見えて嫌いになってくれるはずだ。だけどその方法だと時間

が掛かり過ぎる気がする。


大人気の彼らに嫌われる前に周囲の人に嫌われてしまうかもしれない。

今までは、好きでも嫌いでもどっちでもないと周りに思われているは

ずだ。それ位、影も薄い。そんな私が少しでも彼らの傍にいたら嫌わ

れるなんてレベルで済むはずがない。最悪の場合、いじめられるかも

しれない。そんなこと私が耐えられる訳ない。


これは何としてでも彼らを説得して私に近づかないようにしてもらう

しかない。どうしても聞き入れてもらえない場合は、土下座してでも

近づかないようにするしかない。今日あたりでも彼らが近づいて来た

ら説得してみよう。それしかない。そんな風に思っていると学校に着

いた。




学校に着くと私は教室に真っ直ぐ向かい、自分の席に着くと溜め息を

一回はいてから時間まで寝て過ごす事にした。暫く経つとクラスメイト

の話声が聞こえてくるようになった。その声にふと耳を傾けた。


「ねぇねぇ聞いた?」

「なになに?」

「昨日さ、有坂くん達がさ、珍しく4人一緒にいたんだって」

「えっうそ、マジ?超レアじゃん、それ」


私は、その話を聞いて顔に力を入れ表情を変えないようにしたが冷や汗

が止まらなかった。そのまま話を聞いているとどうやら彼らが一緒にい

た事に驚いてもう一人いた事には、気付かなかったようである。

どんだけ影薄いんだ私は…。

それよりも昨日のことがもう噂として出るなんて彼らの人気は凄いのだ

と改めて思った。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

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