22.5人目?現る。
いつも読んで下さりありがとうございます。
更新がかなり久しぶりになってしまいました。
ごめんなさい。たいした事は書いていないけど
ひまつぶしになったらうれしいです。ではどうぞ。
彼らと離れて暫く経ったある日。
私は落ち込んでいた。
一人でいても元気が出なくて何度も携帯を閉じたり
開いたりしている自分に気付いていた。
家に一人でいても更に落ち込んでいくだけだと思った
私は、外に出かける事にした。
気付くと彼らとの思い出の場所に来ていた。
そしてとある公園に近づいた。
それは、彼らとの関係が出来始めるきっかけとなった
飛鳥くんに告白された場所だ。
あの時は、何を言われたのか信じられなくて飛びだし
ちゃったんだよね私。
今、思えば何やってんだろう私。
クスクス。私は笑っていた。
でもそれもすぐに止んで今度は泣きそうになる私。
なにやってるだろう自分は。
自分の事ばっかり考えて、彼らの気持ちも考えず、
傷つけて。
はぁ~。どうしよう。本当に泣きそう。
私が公園のベンチに座って下を向いていると。
人が一人私に近づいてくるのがわかった。
誰だろうと思いそちらに顔を向けると。
「どうしたんだい。お嬢さん。そんな悲しげな顔をして。」
「はるひ…。どうしてここに。」
私に優しく声を掛けてくれたのは、私と同じ高校生の
はるひだった。
「たまたま近くで用事があってね、その帰りさ、
それよりどうしたんだい、この子猫ちゃんは」
「はるひ~。わたし、わたしね。」
「はいはい。ちゃんと聞くから、まず、その涙を
拭きなよ。」
そう言って私にハンカチを渡してくれるはるひ。
すごい優しいなぁ、はるひは。
そう思いながらはるひに今まであった事を話した。
4人の男の子に告白されたこと。
その4人と色々な所に出かけて、彼らの良さを知った事。
彼らの彼女という人が現れて戸惑った事。
いじめられた事。
彼らにひどい言葉をぶつけた事など色々と話した。
その間、はるひは、うんうんと言って頷いてくれていた。
すべて話すと涙も止み落ち着いてきた。
そんな私に優しい表情で微笑むはるひ。
「お嬢さんは、モテるんだね。知らなかったよ。」
「はるひ、私の話ちゃんと聞いてた?」
「聞いていたとも。その彼らの事が大切なんだね。
はるみ。」
「大切?」
「そこは疑問形にする所じゃないよ、はるみ。」
「だって…。」
だって大切かと聞かれて、大切だよと返してしまい
たくなった私自身に一番驚いているんだもん。
私の中で、彼らが大切な存在になっている事に今、
気付いた。
彼らの中で誰と付き合いたいとかは、まだよくわかんない
けど。友達としてなら彼らの傍にいたいって思う
自分がいる。
そんな私の心情に気付いたのか、はるひはただ黙って
私をそっと抱きしめてくれた。
そんなはるひに安心して体を預けていると。
おい!!という大声とともに私達を引き離す手が
現れた。
その手に驚いてそちらを向くと。
怒りマークのついたような顔が見えた。
「おい、おまえ、誰に抱き着いてやがんだよ、
はるみは俺様のだぞ。」
「だれが俺様のだって、ふざけないでよ、有坂くん」
「そうですよ。彼女は、私の伴侶となるお方です。」
「お前がふざけるな、伴侶ってどういうことだよ。
付き合ってもいないくせに!あと、お前らは
離れろよ!近藤これはどういう事だ?」
そう、今まで話をしていた彼らがここにいたのだ。
私は、はるひの方を向くと。
「どういう事?はるひ!!!!」
「はるみの携帯いじって彼ら呼んじゃった。てへ。
ごめんね、お嬢さん。」
はるひは、私の携帯を持ちながら、舌を出して
いたずらが成功したとでもいうような表情で笑っていた。
いつの間に。もう、どうするのよ、この状況。と思っていると。
「お待ちになって飛鳥様。」
「待ちなさい、拓海~。」
「待って下さいよぅ、修先輩。」
「どういう事ですか、これは、大我君」
そう言って彼らの彼女達も登場した。
ますます混乱を極める状況に頭が痛くなって
きた。
すると、はるひがそっと私に近づき耳打ち
してきた。
「自分の気持ち素直に話した方が良いよ、
お嬢さん。」
と言ってウィンクしてきた。
私は意を決して話す事にした。
「どうしても聞きたい事があったんです。
どうして私なんですか?私は特にこれと
言って特徴もない女だし。それにこうして
出会うまで一度も会ったことありませんよね?」
私は今までどうしても聞けなかったことを聞いた。
すると彼らはお互いを見たあと、自分の過去に
ついて話始めるのだった。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
はるひって誰だよと思った方。すいません。
まだ言えませんが最後の話でわかるように
なっていますのでしばらくお待ちください。
次回いつ更新できるか、まったくわかりません
が、次回は、彼らの過去について話をする
予定です。あとがきが長くなりましたがでは
また次回。




