20.なぜこのような状況に
今回はちょっとシリアスにと思って書いたのですが、うまくできて
いるだろうかとちょっと心配です。今回も読んでくださりありがとう
ございます。
「…」
おはようございます、近藤はるみです。
実は私、今、下駄箱の前にいます。
私の下駄箱が凄い事になっているのですが、これは一体
どういう事でしょう。
生ゴミと一緒になった下駄箱、周りのクスクスと笑う声、
悪意の籠った眼差し。
私は一瞬、どうしていいかわからず、オロオロしていた。
そして暫く経ち、どうしてこんな状況になったのか、
わからないがとりあえす、下駄箱の中を片付けなければ
ならないと思い、片付けを始めた。
そしてやっとの事で片付け終わると教室に向かう事にした。
その間、ずっと向けられる視線に私は、何かしてしまった
のだろうかと真剣に考えたが思い浮かばなかった。
そんな事を考えていると教室が見えたので、ドアを引いた。
すると、人の声で騒がしかった教室がシーンとなっていた。
その様子に少し溜め息を吐いていると、私の席に向かった。
私の机は落書きなどでびっしりと埋まり汚れていた。
その上に誰が用意したのか、わからない花瓶に菊の花が
入っていた。
椅子はガムが張り付いていたりして汚れていて、座ること
が出来なかったのでどうしようかと思っていると。
授業開始のチャイムが鳴り、先生が入ってきた。
私は先生の方に顔を向けると先生は私の置かれている状況
をすぐに理解したようだが、一瞬、息を飲むとゴホンと
咳払いをし、すぐに授業を開始していた。
この状況を見ても何もしないどころか無視し始めた先生
に思わずため息がこぼれた。
暫くその場にいたが教室に居場所をなくした私は
逃げるようにしてその場を離れた。
初めて私は授業をさぼった。
それからを境目として日に日に、いじめは激しくなっていた。
私は何でこんな状況なのかわからず、途方に暮れていると、
ある日の昼休みに呼び出しを受けた。
呼び出された屋上に大人しく行ってみると、
十数名の女子達がいた。
「あなた、有坂くん達に付きまとっているそうね。」
どうやらいじめの原因は、彼らだったのだと今更ながらに
気付いて、私は自分の愚かさに嘆いた。
そんな私に怒りが増したのか、罵倒し始めた。
私はその中で一つの疑問がわいた。
どうしてバレたのかと。
今まで私がどんだけ彼らの傍にいても私の影の薄いせいか
誰も気づいていなかった。
今までがおかしかったのだと言ってしまえばその通りだが、
何だか、腑に落ちない、私は、罵倒を続ける女子達に
疑問をぶつけた。
「あのう~、すいません。どうして彼らに付きまとって
いると思ったのでしょうか?」
「そんなの彼らの彼女が私達に、教えてくれたのよ。
彼らが付きまとわれて困っていると。」
彼女達か~。薄々そうじゃないかと思ってはいたけど。
それにしても大我君達ちゃんと向き合うって言ったのに。
彼女達、全然納得出来ていないじゃない。と私の怒り
が爆発し、足を何度も地面に叩きつけていると。
私を呼び出した女子達に怒りをぶつけてきたと思ったのか、
罵倒していた女子達は恐怖し始め、逃げて行ってしまった。
そんな事に気付かない私は、怒りが収まらず、彼らに
一斉にメールしてしまった。
これが私から彼らに送る初めてのメール(今までは返事
を返していただけ)になった事に気付かない私。
そして私から初めて来るメールに喜んだ彼らが意味の
わからないメールを返信して来てさらに激怒してしまう
事になるのだった。
更新が久しぶりになってしまいすみません。
最後まで読んで下さりありがとうございました。




