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17.なぐさめ会in遊園地 後編

いつも読んで下さりありがとうございます。今回は、前回の続きである

遊園地の後半となります。思い着いた事を文章にしているのでこんなの

現実にはありえないようという表現もあると思いますが、私の想像なので

無理だという方は引き返して頂いてもいいです。ただ、それでもいいよと

読んでくれたらうれしいです。ではどうぞ。

私達はお化け屋敷の後ちょうどお昼の時間になったので

昼食を食べに行った。

すると別の場所で段々と人だかりが出来始めたのに気付き

食べ終わるとその場所に移動してみた。

そこには色々なキャラクター達が踊ったり、手を振ったりして

移動していた。



「どうやらパレードをやっているみたいだね~。」

「えっ!パレード見たいです!」


私が少し興奮した様子で言うと皆優しい表情をして頷いた。

私達は、もう少しパレードが見やすい位置まで移動して

見る事にした。


「あれは、何のキャラクターですかね?」


私がそう言うと近くにいた飛鳥くんが説明し始めた。


「あそこにいる茶色の狸の様なキャラクターはこの遊園地

 の一番人気のポンターヤ、あの黄色のふわふわした形を

 したのがビクダン、そして淡いピンクのドレスを着たの

 がユリーナ姫ですね。」

「へぇ~詳しいですね。」


私が驚いていると、彼は満足そうな顔をして教えてくれた。

実は彼はここに行く事が決まってからここの事を色々と

調べたのだという。私に少しでも喜んで貰いたかったの

だそうだ。そう言われると何だか照れくさい気がした。

そんな私達の様子に彼らも負け時とアピール合戦が行われる

のだった。









パレードが終了し私が満足していると。遠くの方で人だかりが出来

ていたのでそちらの方に歩いて行ってみた。すると。


「あっ可愛い~。みんな仮装している!」



どうやら私達は、仮装している集団に出くわした様だ。

飛鳥くんいわく、この遊園地では、どうやら小さい子供向けに

ユリーナ姫や王子達の衣装を貸し出して写真撮影を行っていると

のこと。

思い出に一枚撮ろうとする人が多く結構人気があるらしい。

私が微笑ましく見ていると。


何を思ったのか大我君が言い出した。


「何だ、お前もやりたいのか?それなら頼んできてやろうか?」

「いいえ、そんなつもりは全く…」


私が断ろうとしていると。


「残念ですが、子供向けの企画なので大人用はありません。」


飛鳥くんが否定してくれたので安心していると、今度は拓海

くんがいいだした。


「え~残念。ユリーナ姫の格好したはるみちゃん、

 可愛いと思うんだけどなぁ~。」


「それなら大至急大人用の衣装を用意させよう。俺様に

 出来ない事はない。」


残念そうにする拓海くんの言葉に、何を言いだすかと思ったら

大我君が偉そうに胸をはり俺様に任せろという雰囲気で

言いだしたので私は、否定の言葉がすぐに出た。


「いやいや。用意しなくていいですから!。」

「そうだぞ!いくら何でもやり過ぎじゃないか。」



私がどうにか止めさせようとしていると。

それに賛同してくれて援護してくれている修君もどうにか

考えを改めさせようと声を掛けてくれるが…。

盛り上がっている2人に、なぜか飛鳥くんまで加わって

しまって3人となり勢いづける大我君達に勝てず。


どこかに連絡し始めた大我君。そして暫くすると、

遊園地の関係者が現れてへこへこしながらこちらへ

どうぞ。と関係者しか入れない所へ案内され。何か

あった時用に用意されていた、真新しい衣装に着替え

させられ、しかもかつらやメイクまで施されてしまった。


そんな私にニヤニヤしながら見つめてくる3人。

申し訳ないという様な顔をした修君が出迎えてくれた。


しかも私が準備している間に彼らも王子様の格好をしていた。

その様子に驚いていると。遊園地の関係者が気を遣って写真

まで撮ってくれた。

しかもポンターヤ付きで。

色々なパターンの写真を何枚か撮り終わると、納得したのか。

また元の格好に戻り。関係者入口から出て行った。

この時、思った事は、他のお客さんに見られなくてよかったなぁ

という思いと何だかんだ言いながらも王子様の格好した彼らは

似合い過ぎていて私には眩しく見えた。












私達は最後に観覧車に乗る事にした。そして話し合いの結果。

今まで一緒に乗り物に乗っていなかった修君が一緒に乗る事に

なった。

他の3人は男同士で観覧車に乗るのは嫌だと言い張り、観覧車

の近くの外で待つ事になった。私は先程の事もあり、何だか

疲れていると。それに気づいた修君が苦笑していた。


そんな私達を乗せ、観覧車が回り始めた。最初は身近な

話をしていた。

暫くして観覧車が頂上に着くと私は声をあげていた。


「うわ~きれいですね。」

「ああ、きれいだなぁ。」


そう言って観覧車から見える景色を眺めていると。


「俺さ…」

「はい?」

「俺さ、お前の事、真剣に好きだからな。」

「えっ」

「俺、絶対あいつらには負けない。」




彼は、何かを決心したかのように呟くのだった。

あまりの事に私達はただ黙って観覧車を楽しむの

だった。

それから観覧車が回り終わりドアが開くと慌てて外に出た。

そんな私に何も言わずついてくる修君がいた。

ちょっと気まずい私達が3人の所に向かおうとすると。

3人は沢山の女の人に囲まれていた。

私は、何だか胸の奥がズキっと痛むような気がした。

何だか面白くなくて私の顔は少し歪んだような、泣きそうな

ような顔になってしまった。そんな私に修君は。




「俺にもそんな表情してくれるかなぁ。」


そう言ってちょっと切なそうに私を見つめていた事に

自分の初めての感情に戸惑っていた私は気付かなかった。

暫くすると私達に気付いた3人が女の子を押しのけ近づいて

来た。私は咄嗟に今までの表情がばれない様に下を向いて

気合いを入れた後、私は、笑った。









そして3人と合流した私達は、お土産屋さんを見て回ることにした。

私達はそれぞれ思いおもいの物を見て行った。私は今日一日で

ポンターヤが好きになった。一緒に写真も撮ってくれたし。

何よりかわいいと思う。そう思ってポンターヤのぬいぐるみに

抱き着いていると。




「焼けるねぇ~」

「何か悔しいですね。」

「おれ、あれに負けたのか?」

「ちっ!抱き着くなら俺様に抱き着け!」


こちらを何だかうらみがましく見てきたので。

私は苦笑いしてしまった。

うまく表情作れなくてごめんなさい。

それから気を取り直した4人は私に何かお土産を買ってくれる

と言い張ってバラバラに散り始めたので。私が止めようとすると。

4人に押し切られ、気付いたら私の手の中には、お土産の袋で

一杯になるのだった。


しかも後で夜になり、お土産が気になった私が中身を確認

すると綺麗にポンターヤ以外のキャラクターが勢揃いして

いたのには、笑ってしまったのは別の話である。



今回の話は主人公にいつもと違った感情を抱いてもらおうと思い書きました。

これから主人公たちはどうなっていくのでしょうか。次回、話が急展開を

見せます。段々とこの物語も終わりに近づいててきているので、最後まで

楽しんでもらえたらうれしいです。では、今回の話も最後まで読んで下さり

ありがとうございました。

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