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14.この彼とのデート

いつも読んで下さりありがとうございます。今回は、最後の一人。

あの方とのデートです。それではどうぞ。

拓海くん(白井くんのこと)とデートしてからまた1週間が経った。

今日のデートは小野くん担当です。小野くんと何事もなく待ち合わせ

場所で会い。今は小野くんの運転するバイクに跨っています。

乗る時にバイクは怖いと正直に話したのですが安全運転で行くから

大丈夫だと押し切られてしまった。

あれ?もしかして私押しに弱いのか?と新たな自分に出会っていると。

自然と乗っていた。

最初はあまりのスピードに完全に目を瞑っていると。



「近藤!そんなに力入れてつかまらなくても大丈夫だぞ。

 っていうか苦しい!」

「あっすいません」

「まぁ初めてなら怖くて当然だと思うし別にいいけどよ。それに

 ぎゅって抱き着かれるの嬉しいし…」

「えっ。すいません。最後の方なんていいました?」



私はバイクのスピードで風がびゅうびゅういうので、小さく言った

最後の言葉が聞こえないでいると。彼は何でもないとちょっと慌てて

いた。一体何て言ったのでしょうか。ちょっと気になります。

そんな私達を乗せてバイクが移動していると段々とスピードに慣れて

きた私が景色に目を向けると、綺麗な海が見えてきた。

私は何処に向かうのか聞かされていなかったので飛び込んできた景色

に感動していた。



「どうだ、綺麗だろう?」

「はい、素敵です。」

「ふっ、それはよかった。」



そして海の近くの駐車場にバイクを留めると、私たちは海に

向かって歩きだした。私は海に来るのが久しぶりだったため

はしゃいでいると。


「そんなに嬉しそうにしてくれると、連れてきたかいがあるって

 もんだぜ。」

「ふふふ。ありがとうございます。」



素直にお礼を言うと彼は照れくさそうにしながら顔を人差し指で

かいていた。そんな表情に私は何だかテンションが上がってしまい

波うち際まで近づいていた。すると彼は慌てた様子で転ぶなよと

言った。そして折角海にまで来たのだからと靴下と靴を脱ぎふく

らはぎまでつかった。海はとても冷たくて気持ちいいし、そよ

風も吹いて潮の香までしてきてとてもリラックスした気持ちになった。

いつもは男の子といると思うと緊張してしまうのに不思議な気分

だった。暫く海を満喫した後、私は近くにあった洗い場で足を

洗い靴下と靴を履いた。



「これからどうしますか?」

「実は近くにオルゴール展をやっている所があるんだよ。

 チケットもあるしそこに行かないか?」

「オルゴールですか?いいですね、行きましょう。」


私はオルゴールと聞いて、小野くんって顔に似合わず、ロマンチック

なのかもしれないと失礼な事を思ってしまった。


「どうした?」

「いえ、別に」


私は失礼な事を考えた事がバレナイように顔の前でせわしなく両手を

振って表情がバレナイようにしていた。そんな私にはてなマークを

つけた表情の彼がいた。



会場に着き、チケットを係員に渡すと中に入れた。中はとても静かで

色んなオルゴールが展示されていた。とても小さなものからちょっと

びっくりするような仕掛けの物など大小様々だった。

時間の流れがゆっくりとした雰囲気の中で、オルゴールを楽しんだ。



「どうだった?」

「とても可愛らしくて見ていて楽しかったです。」

「そうかぁ。よかったなぁ。あのさ。この隣で実際に売っている

 コーナーがあるんだけど。そこも見ていかないか?」

「良いですね。何かいい掘り出し物があるかもしれません。」

「よし。じゃあ行くぞ。」

「はい。」



売り物コーナーに行くと展示されている物に負けない位の可愛い

オルゴールで溢れていた。そこは、お客さんで賑わっていて、

あちらこちらで商品の実際の音色を聞こうと手を動かし、ねじを

回して音を楽しんでいるせいか色んなメロディーが聞こえてきた。

そこで私はあるオルゴールに目を付けた。手乗りサイズの大きさ

で中世ヨーロッパ風の衣装に身を包んだ2匹のくまの形をした

オルゴールだ。値段もお手頃なもので売られていてお土産に買って

行こうかなぁと悩んでいると。


「それが気に入ったのか?」

「はい、とても可愛いらしいので記念に買って行こうかと。」

「ふうん。じゃあそれ俺が買ってやるよ。」

「いえ、そういう訳には。」


私が断ろうとしていると、それは丁寧に扱われながら奪われて、

人差し指を口の前でかざしてシー静かにしろよと言われてしまい。

大人しくなると。彼はそんな私の態度に満足そうにすると会計

を済ませてしまった。そして静かに外に出るとはいと私に

渡してきた。私が困惑していると。


「嬉しくないのか?気に入ったんだろう?」

「でも自分で買おうと思っていたのに。」

「いいじゃねぇかぁ。俺もお前に何か買ってやりたかったんだよ。

 むしろお前が喜んでくれるなら安い位だし。なぁ…。喜んで

 受け取ってくれよ。なぁ?頼む。」


そう言って私に両手を合わせて拝んできた。私はその態度に

思わず笑いが込み上げてきて頷いてしまった。

彼は、嬉しそうに満面の笑みで答えてくれた。

それから彼は伺いを立てる様な顔をしてこう言った。


「名前の件だけどよ。俺は正直どっちでもいいんだけど。

 やっぱり他の奴らが名前で呼ばれてて、俺だけ呼ばれないって

 のは。なんか癪に障るからよ。俺の事も名前で呼んでくれねぇ

 か?」


あまりにも子犬のような目で見てくるので私は堪らず、素直に

呼んでいた。


あああっ、もう!私何回目だよ。このパターン。成長しろ。

自分。あっ、私って本当に押しに弱いのかも…。












最後まで読んで下さりありがとうございます。4人それぞれのデート

の様子を最近は書いてきましたがどれか一人でも気に入ったデート

があればうれしいです。それではまた次回よろしくお願いします。

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