多忙
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ふう、もうこんな時間か。
机から顔を上げ時計を確認すれば既に夜の2時になっていた
俺、働き過ぎだよなー( ̄○ ̄)
あの子供の化け物との一件から数日経つ
、そこまで広くない部屋の中を見渡せば
誰も座っていない机が2つ。
一人は誘拐?され、一人は行方不明。
もともとまともに仕事をする奴等ではなかったが、いないとなると部屋が多少広くなったように感じる
あの子供が消えてから嘆いてた変態男は
「…社長さん、しばらく僕、自分磨きの旅に出掛けます。」
そういうと散らばった内臓や体の破片が男に引き寄せられ傷だらけだった体が元通りに戻った。
「それでは、失礼しますね。」
そういうと綺麗に一礼してから振り返りピョンピョン建物を飛び越えてどこかへ 行ってしまった。
一人残された俺は、駆けつけた
特兵に経緯と状況を説明してその場を任せた。
はぁ(-o-;)なんでこうも社員共は自由なんだ。
一人とぼとぼと愚痴をこぼしながら歩いてその場を離れた。
因みに乗ってきたトレーラーは連れ去られた彼女が盛大に破壊してくれました。
借り物なんですけどね!(ヤケクソ)
そのせいで現在借り入れ先である企業連盟から賠償の請求と事態の報告、被害状況などを説明せよ。と通達がきている。
頭が痛い…
現場にいた会社は他にも何社かあったが自分達の様に戦えた所は他にはなかった。
…俺達も戦えた訳ではないが。
そんな訳で現在俺一人の会社に事態の報告やらそれに対する責任などなど、
そういった物を提出しろという紙が机に並んでいた訳だ。
これだけならまあ何とかなったが
『カリナファンクラブ』とかいうところからの電話がうっとうしい!
確かに雇った時は凄い美人で、こんな綺麗な人が傭兵企業でやっていけるのか?などと思ったが、いざ戦闘が始まれば大型重火器を派手にぶっ放し、それをかいくぐって来た者がいても凄まじい身体能力で返り討ちにしていた。
見た目は美しいと言ってもいいくらいだが、戦闘での血潮に歓喜するあの姿を見た後では素直に「綺麗な人」などとは思えなく成った、リミッターのせいもあるがあの凶暴な性格で彼女の美しさは全て台無しだ。
今はその彼女の行方の捜査までしている現状だ、まだ8歳の体には結構な負担だ…背が伸びなかったらどうしてくれる!
しかし、俺はやり遂げた。全ての書類を書き終わり、五月蝿い電話の対応も乗り切った。
良くやった俺!頑張った俺!自分を賞賛しながら会社に設置してある冷蔵庫から 瓶の牛乳を取り出して喉をならしながら 一気に飲み干した。
ふう、やはり牛乳だな。さてと、じゃあ彼女を迎えに行ってしばらく俺は休もう。
…休みたいな…休めないだろうな~。
ドアの閉まる音が部屋に響き部屋には静けさだけが残った。
ヒロインの名前をビミョーにのせました。