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壊された日常

書くのが楽しくなってきた

* * * *



通報があったのはほんの数十分前だ。


この国最大の銀行からの出動依頼がきた

正確にはそこに兵を派遣していた国営警察からの要請だ


あそこは安全性を考えて国に多額の寄付をし、国運営の「警察」、一般では「国兵」と言われる兵士が駐屯しているはず、と言っても配備される人員は其処まで屈強とは言えない者達だが


その代わり規律が厳しく統制がとれている


現在では数多くの女性が国営警察の重要な役職についていると聞く



ハッキリ言って羨ましい!


こんなムサイ奴らしかいない所になんて居たくない!



「真剣な顔して~、そんなに気張らなくても大丈夫さ☆、だって僕が居るんだ・か・ら(^_-)☆」




…ひねり潰して〜!その無駄過ぎる整った顔をこう、グシャっと。



「グシャ!?」



あ、潰れた(♪)

一気に車内が静かになった。

手に汚い物が付いたから伸びてる奴の服にこすりつけといた


ちょうど車が止まり運転席と後ろのトレーラーを繋ぐ扉が開いて社長が入ってきた



「まあ、お前らの仕事は決まっている訳だが、とりあえず適当に死なない程度に頑張ろう」



…小さくガッツポーズを決める小柄な…いや我らがチビガキ社長がいた



「情報だと単独犯って事らしい、ただ、単独で国兵50人を殺し、銀行を半壊させる程の規格外って事だけど」



…面白いじゃん


こんなムサイ所にいて、鬱憤が溜まってた所だったし、規格外が相手なら武装は自由、リミッターも外せる!


これほど嬉しい事はない!



「この優雅な僕にはふさわしい相手だね( ´ー`)」



復活しやがったか。

「ぐふ、酷いじゃないか…」


こちらに目線をチラチラ送って来るのでちょうどいいから武器の試し撃ちの的にした(スッキリ)



「はーい、ふざけるのはその位にして、配置に着いちゃってー」



スッキリしたし、後はメインディッシュを頂こうっと(ワクワク♪)



* * *




周りには残骸や死体が転がっている。


俺ら以外にも招集された会社があったようだけど、軽々と弾き飛ばされたり退却したりと結局の所、なすすべなくやられている状況だ



「こりゃ、不味いかな(苦)」



うちの社員はたった2人、だが2人共規格外認定をされた、言うなれば化け物だ



規格外には規格外しかないよねって思ったんだけど



視線を前に向ければいったい何回死んで居るのか、何度も体を吹き飛ばされながらも喜々として飛びかかっている男。


その男の顔は歪な笑顔を貼り付けていた

脇を見れば少し離れた所に体の何倍もある大型銃火器を派手にぶっ放している見目麗しい女



彼女はもう一人の男に当たる事などお構いなしに砲撃している



彼女の顔は…酷く険しい顔をしている。


…いや、何かイライラしているのか?、な、どっちにしろこのままじゃジリ貧だ。


視線を敵に向ける、見た目はただのその辺の子供だ、規格外2人の猛攻を受けても足止めどころか進む方向すら変えられていない状況を見ていなければだが



ゴシャン!




あ~、キレちゃったかな~、危ないから離れよ。



女の方をチラッと横目で見たら完全装甲機動兵器、あ~ま~見た目二足歩行ロボットなんだけど



体中の銃火器を一斉に子供に向けてぶっ放し始めた



銃撃と言うより爆撃だな。…俺の居た所も爆撃されてた。



俺、君達の社長だよ( ̄○ ̄;)



しばらく爆撃を眺めてたら何かが爆撃に巻き込まれながらこちらに近寄って来た

…ホントに気持ち悪いなコイツ。



「コホ、コホ、僕のエレガントボディー、エクセレント☆」


…何しに来たんだ。コホ、コホの部分で尋常じゃない血を吐血してるし



「僕のエレガント・アイは美しい物しか見えないのさ

ヾ( ´ー`)」



…あ~、爆煙で見えないからこっちに来たのね。


「社っ長さんは僕のエレガント・アイなら見えるから大丈夫ですよ(キラ)」

…こいつ遠回しにチビって言いたいんだろ(-.-*)


ていうか近づくな!血だらけで内蔵とか零れ出しながらウインクしてもキモいだけだ!



エレガントを連呼しながら吐血する汚い奴は無視して、爆心地に目を向けた。



未だに凄まじい爆発が起こっている


…いつまで彼女は撃つつもりなんだ。


ふっと、爆撃が止んだ。やっと満足したのか。



グワン!


女の方を見たら二足ロボが空中で何かに締め付けられて浮いていた



爆煙の中から子供が歩いて出てきた…傷どころか、服に汚れすら付いていない。


…本物の化け物っていうのはああいう奴をいうんだろうね。

子供は宙に浮いたロボに近寄り、それを掴んだ所で短パンのポケットにロボが吸い込まれていった。


…大事な社員が。


社長としては責任があるし、少ない社員を手放したくないんだけど!




「彼女をお持ち帰りなんて、羨ましい事させませんよ!」




隣りを見てみたらそこにはキモエレガントは居なかった。



あの化け物に特攻していた…正面からじゃ、ありゃ無理だな化け物の臭いは把握出来たし、恐らく彼女はまだ死んだ訳ではないだろうしな。



ここは、動かない方が良さそうだな。



子供は変なポーズを取ってピカピカ光ながら消えていった。



「お持ち帰りされた~m(Т_Т)m」



…変態キモ男の嘆きだけが虚しく響いてきた

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