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痴漢考  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第2話〜わたしの弱いところ

思わずくすりと笑えて少し切ない、繊細な日常のドタバタ劇をお届けするショートエッセイです。

人より少しばかり過敏な体質ゆえに巻き起こる不意のハプニングと、それに翻弄される日々の葛藤を、リアルなやり取りとともにぎゅっと詰め込みました。「身を守ることの大切さ」と「友人選びの重み」に、優しく(あるいは苦笑いで)思いを馳せていただければ幸いです

 わたしは、お胸の敏感な膨らみが非常に感じ易いのである。繊細なのである。だから、防護を油断して疎(おろそ)かにしている瞬間に、不意に触られるとショックで跳び上がってしまうのである。

 あまり気にならないひともいるのかもしれないが、基本皆そうである、同じくであるという方が殆どだと思っている。だからなのか、わたしはひとから触られるのがあまり好きではない。自分が予期せぬ反応をして恥ずかしい思いをしてしまうのがただ嫌なのである。

 中にはそんなわたしの過剰な反応を面白がってわざと人差し指でつんつんと突いて来るような男子はある程度いた。そんな時でも私は、皆の機嫌を損ねないように、嫌な顔を隠していたのだが、つい声を出してしまうこともままあったのだ。

『あー?』『いやん』『やめて』『そこは駄目』ぐらいの台詞が出ているうちはまだ良い方で、最終的に相手が諦めてくれなさそうな時には、繊細な神経が我慢ならずに、

『こんなところじゃ嫌』とか懇願してみたりその場にしゃがみ込んでしまういったパターンも往々にしてあるのだ。しかし、そうなったら思う壺。隙を見せてはならないのだ。本来なら。

『じゃあ何処なら良いのだ?』

 としつこく責められたら返す言葉もないのだから。『あとであとで』

 と訴えてみても『後って何時だ?』

と笑われ詰められたらたら悔しい思いをするのはわたしなのである。

 最後には『許して許して』

と身体を丸くして泣き崩れるしかない場合も。

 というわけで、友達は選びましょう。いきなり終わりますけれど

 そして、痴漢をしている自覚もないままにあれこれ責められるのは損です悔しいです。わが身はわが身で守りましょう。隙を見せないように。

 そんなこたあ当たり前。大きなお世話だ、とかお責めにこりませんようお願い申し上げます。




最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

今回は「過剰に反応してしまう繊細すぎるヒロイン」の困惑と、周囲の容赦ない(?)いじりとのドタバタなやり取りをお届けしました。悪気のない(でもちょっと意地悪な)からかいに対して、必死に平静を装おうとしては墓穴を掘ってしまう……そんな彼女の焦りと可愛らしさを楽しんでいただけていたら幸いです。

リアクションが大きすぎるのも考えものですが、皆様も「うっかり隙を見せて周囲に弄ばれること」のないよう、どうぞ身の回りにはお気をつけください(笑)。

また次の作品でお会いできるのを楽しみにしています!

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