冷遇後の溺愛?そんなものはクソ喰らえ
冷遇後の溺愛のテンプレを壊したくて書いてみました。
もう遅い系で似た様なお話はあるかと思いますがご容赦ください。
あとで溺愛するなら、無駄に冷遇すんじゃねぇよと。
それで?私に今更何をお求めで?
は?
私が自分の思っていた悪女じゃなかった?
領のため、家のために働く姿が健気で惚れたからやり直したい?
一昨日きやがれ。
私が働いていたのは自分のためひいては領民のためで、貴方様の様なゴミのためではございませんわ。
えぇ、ゴミです。
そのゴミからの好意などクソほどもいりません。
ふふふ、えぇ本性を隠していましたわ。
幻滅なさいまして?
別にゴミから嫌われても、既に離縁が成立して元の場所に戻るだけの私には何の問題もございませんわ。
貴方様から嫌われたことによって浮き彫りになった、ここの問題もある程度片付いておりますし、最後の掃除は私の役目ではございませんから、貴方様から好意を抱かれても、嫌悪感と不信感が募る事があっても、愛も好意も抱く事はありませんわ。
冷遇からの溺愛?
そんなもの何の信頼関係もないのに必要とお思いで?
自分の感情ばかりを優先する、押し付けがましい、碌でもないご自身のダメさ加減をこれでもかと体現しているだけなのに。
しかも自分が愛しているから愛せと愛を押し付け、強要し、搾取しようとする浅ましさも、虫唾が走るくらいに気持ちが悪い。
そんな貴方様は領主失格だと判断されました。
誰から?国からです。
えぇ、国からです。
私が何のために派遣されてきたとお思いで?
貴方様の資質を問うためです。
ここは辺境。
田舎ではありますが他国との重要な拠点です。そのトップがこれだと困るのですよ。
自分はきちんと治めてきた?
能力は一応お有りなのでしょうが、貴方様が感情のままに切り捨ててきたことで問題が起こっているのですよ。
それを正すために私が派遣されてきましたの。
敢えて悪評と共に。
えぇ、敢えて悪女として振る舞いましたわ。
でもその評判は『本当は悪女なんかじゃない』と、きちんと自分の目で確かめられる方々にはすぐにわかるレベルのものです。
貴方様の様に思い上がって思い込んで簡単に冷遇する様な、愚か者を篩にかけるための演技ですわ。
もちろん私の安全を守るために私には陰日向に護衛がおりましたし、そしてその方々を通じて国に報告されておりましたわ。
氷の騎士?
見た目が整っているだけのただのゴミクズなだけでしょう。
あら?私が褒めたと思っていらっしゃるの?
私は一般的な評価を言っただけですわ。
腹芸の一つもさして上手くない人。
見た目も私の好みではありませんし、中身はもっと酷い。
誰がお前なんぞに惚れるか。
生理的嫌悪しかねぇわ。
貴方様からの愛なんてね。
何の価値もありませんよ。
ふふふ、あースッキリした。
これで心置きなく去れると言うものです。
既成事実?
離縁が成立した私にそんなものを押し付けるとどうなりますか?
既に領主として不合格な貴方様が、ただの犯罪者になるだけですわ。
だって国から派遣されている他家の令嬢を強姦すると宣言しているのですから。
そんなに強姦魔になりたいの?
でも残念ながらそれは無理な事です。
私には陰日向に護衛がいると言っているでしょう?
それに…
あらあら、私相手に簡単に投げ飛ばされるなんて本当に無様なこと。
これが辺境のトップ?
鍛錬を怠っていたのかしら?
見かけ倒しも甚だしいですわね。
貴方様の様な人間のそばに派遣されるのですよ?
自分の身をある程度守れる様に訓練されているに決まってるじゃありませんか。
ふふふ、見た目がよく地位もあった貴方様は今まで異性に人気があったのでしょうね。
だから傲慢にも自分の愛を、さも重要なものだと押し付けてこれるのですよ。
本当に面の皮が厚いことで。
まぁ私にとってゴミ以下の無価値なものは、貴方様にとっては高尚なものなのでしょうが。
あら、ふふふ。
ようやくお気づきになられまして?
睡眠薬が効いてきたことに。
そしてそんなものを貴方様のテリトリーである“ここ”で簡単に、しかもまだ当主である貴方様に盛れることに。
ふふふ、じわじわ恐怖も味わってこられたかしら?
これからもしばらくはその恐怖が味わえますよ。
正式に当主から陥落するまでは。
良かったですね、その間の時間にいくらでも後悔と懺悔をしてください。
私の関係のないところで。
次に万が一お会いするときは貴方様は平民以下です。
奴隷や犯罪者に“堕ちて”ないといいですね。
私はその時は多分、貴族当主でしょう。
そして私の隣には正式な夫がいることでしょうね。
ようやく“初めて”結婚できることに喜びを感じておりますわ。
あら?貴方様との婚姻?
そんなもの最初からなかったことになりますわよ。もうそうなっています。
先程は便宜上離縁と申しましたけど、白紙撤回?むしろ何もなかったと言う真っ新な状態になったのです。
ここは辺境ですし、貴方様は私をお披露目されなかった。
もちろん初夜もなければ何もない。
ただサインしただけ。
でも国からの派遣なのです。
国がどうとでもできる余地しかなかったのですよ。
そんなことにも気づかない隙だらけの発情期の山猿のトップ。
それが貴方様でしたから。
まぁそう、つまりは貴方様と人生が今後交わることはもうございませんのよ。
本当に清々したわ。クソ野郎。
主人公の女性は暗部の人間を何となくイメージしてました。
情報操作して顔を化粧で作り込んで、敵地に入り込んでサクッとお仕事。
で、国からの要請とはいえ表に出ちゃったので、表で暗躍するタイプにジョブチェンジ。
正式な旦那さんと結婚したくて頑張った感じですかね。
ちなみに多分、その旦那さんも護衛に入ってるので、絶対に貞操は守る布陣を敷いていたと思います。多分。
書きたいところだけ勢いで書いたので、色々と設定や背景は適当です。
ただ冷酷な人間が改心?して溺愛って言うのが、何となく傲慢だなぁと思ってしまったのがきっかけです。
しかも自分が愛しているのだから愛せと言われても…みたいな?
溺愛を押し付けて絆されるのもまたどうなんだろうと。
信頼関係ないのに、そんな感情一つで振り回されるのって怖いなと。
相手に権力などがあればいつ気持ちが変わって捨てられるかわからない、そんな恐怖に苛まれて、フラッシュバックの様に何かあれば冷酷な状態の相手の悪夢でも見るかもしれないと思った次第です。
もちろんそう言った冷遇後の溺愛の設定が悪い訳ではないですし、そう言うお話も好きで読むので批判ではないです。
色んな設定や主人公の性格などにもよって溺愛に対する考え方も違ってきますよねって言うお話です。
ただ胸糞悪い男に罰与えたいって思っただけですのでご容赦ください。




