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25年ぶりの同窓会〜歳をとっても大人になれなかった僕らについて〜  作者: サカキ カリイ


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そうこうしているうちに、同窓会はお開きとなった。


会場予約は二時間で、ごく標準的な長さだったが、思ったより皆と話すことはできなかった。


最初のテーブルで香川達に時間を結構とられたからということもある。


まあ、それでも、岡田達と話せたのは良かった。


岡田と同じテーブルで天寺と話をしていたぽっちゃりした男性は、なんと、同じサッカークラブの岩崎だった。


岩崎、細かったのに…


有志での二次会行く人!と叫んでる人がいたが、予定があった俺は、じゃあな!と手を振り帰った。


…その後。


俺は天寺についてのこぼれ話を、岩崎経由で聞くこととなった。


天寺はいろんなテーブルでデュエルの相手を探していたらしいが、誰もやるとは言わなかったらしい。


とうとう、会費を集めるときに話をした、旧姓山内さんにまで、初心者でも教えるしデッキあげるから大丈夫!などと勧誘し始めた。


彼女は全く興味無いのでと断った。まわりの女性達も天寺の半ば強引とも言える勧誘に、かなり引いた様子だったらしい。


「よくわからんな。なんで同窓会で、カードゲームの相手なんか探しに来るんだ?


忙しい社会人じゃなくて、バリバリプレイしてそうな年下の相手、学生なんかを相手したらいいじゃないか。再ブームなんだろ?」


岩崎が言うには、実は、すでにそういう感じだったが、学生達からは爪弾きにされたとのことだった。


「詳しいな」


「俺の後輩がたまたま同じカードゲームやってて、口コミで。


天寺、このへんの学生連中に有名らしいんだよ」


岩崎の後輩によると、天寺は、同年代のプレイヤーがあまりいないこともあり、当初学生を相手にしていた。


カードゲームが自由に遊べるテーブルが、大きめのゲームショップなどに設置してあり、そこで気軽に対戦できるようになっている。

初対面の相手でもわりと声かけて遊ぶらしい。


だが学生達は、だいぶ年が上の天寺のことを、気味悪がり離れてしまったらしい。


「天寺、年上なだけでなく、わりとしつこいらしいんだ。


あと、プレイ中、自分の有利な状況になると、何も知らない情弱さん、デッキの構築も上手くできない頭の弱い人、足し算引き算から勉強をも一度やり直ししたほうがいいでしょう、などと馬鹿にしたりするらしい」


「そりゃ遊ぶ相手いなくなるわ。」


「そんなわけで、同世代が来る同窓会にわざわざあらわれたらしいよ。」


天寺の態度、聞く限りでは不愉快だな。避けられても仕方ないだろう。


ただ、それを除くと、なんだか笑えないところはある。


やることが違ってくると、同じ世代でも話が合わなくなってくることは、よくある話だからな…


「…岩崎の後輩とかは、天寺と対戦したりしないのか?」


「あのな、俺のかわいい後輩を、天寺とつき合うように勧めるなよ。


いい歳して変なおじさんだとか、気味悪がってたんだぜ本当に。」


「そういうもんか…」

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