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25年ぶりの同窓会〜歳をとっても大人になれなかった僕らについて〜  作者: サカキ カリイ


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「デュエルってなんだっけ?」俺は呟いた。


隣のテーブルの男が振り向いて答えた。「覚えてないのか、カードゲームだよ。」


あ、岡田だ!自分のいたサッカークラブの主将じゃないか…


隣テーブルに行って、話したいなあ。


岡田と同じテーブルの面子が、いやいやカードゲームだけじゃない、今時デュエルというのは、携帯アプリのゲームやらなんやら沢山あるぞと言っている。


「うーん、僕にとっては、デュエルってあのカードゲームしかないんだよね。」天寺は岡田に向かい、あれだよ、とでかい声で返事している。


そうか、一時、学校で大流行していたあのカードゲー厶か…。


俺は当時、つきあいでやったことはあるがそんなに熱心ではなかった。放映されていたアニメも見ていない。


熱心な連中は、学校の帰りコンビニなどでカードを買いあさっており、よくそんなに小遣いがあるなあと思っていた。 


「あのカードゲーム、まだやってる奴いるんだなあ。」


天寺はくるっとこちらを向いて答えた。「知らないんだね。情弱なんじゃない?何度もブーム繰り返してるんだけど。」


いきなり情弱扱いされて少しムカつくな。ムカついたから、もう返事とかやめよっと。俺は突然手元の空になりかけたグラスに気をひかれたふりをして、おかわりを店の人に頼んだ。


「ところで天寺は今仕事何してるん?」岡田のテーブルの一人が声をかけている。


「えっ、僕はゲームセンターで働いてるんだよ。」


天寺が言うには、高校生の頃からアルバイトしていた場所で、そのまま働いているとのことだった。


「そうか、そのまま就職したんだ。」

「というか、ずっとバイトだよ」

「えっ?」


場が一瞬にして凍りついた。


それまでそんなに天寺へ注目してなかった連中までもが、聞き耳立てているのがわかる。


「ええと、正社員になりたいとか交渉しないの?

この頃は人手不足だから、社員にしてもらえることだってあるからさあ…そこがダメなら、他を探すとかで」


自分も正社員になれたのはそんなに昔ではない。グラスを見ながら、思わずうなづいてしまった。

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