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25年ぶりの同窓会〜歳をとっても大人になれなかった僕らについて〜  作者: サカキ カリイ


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「よっ祐也!久しぶり!」同じクラスだった香川が肩をたたく。ここは広めなカジュアルバーのワンフロアだ。日曜日の昼間から、中学の同窓会が開かれているのだ。


卒業してから25年ぶりに開催されるアニバーサリー同窓会となる。何名ほど来るのだろう。フロアの大きさから見て、学年の全員というわけではないだろうが。


確か卒業して三年後に開催された時は、もっと広い会場だったな。

その後は何かと予定が合わず、自分は参加してこなかった。


聞いた話では、開催されるたびに集まる人数は減っているらしい。まあ、皆忙しいのだろう。地元から離れた連中も増えただろうし。


ここの会場は結婚式の二次会か三次会によく使われるところのようだが、最初の同窓会の会場と比べたら、二回りほど小さいだろう。


入口のすぐそばのテーブルに女性が数名座っているが、幹事をしている人達で受付を兼ねている。人が来たら、そこで会費を払いノートに記名して会場に入るようになっていた。


会場では席は決まっていないので、みな親しい友人を見つけたら適当に同じテーブルの席に座っている。


料理やドリンクはバイキング形式なので、皿を持ってウロウロしている連中もいる。


…皆に挨拶はしたいが、かなり久しぶりなので、ちらと見渡してみても、すぐ誰なのかわからない…


同じクラスメイトでも、感じがかなり変わった人もいるだろう。


まだ付き合いのある奴らには、おまえ参加する?とか、あらかじめ電話して聞いとけばよかったかな。


今更そんな後悔をしながらも、自分は、端のテーブルから順にわかる顔があるか見てまわろうとしていた。


香川に肩をたたかれ捕まったのはそんな時だ。

まあこっち来いやと、彼のテーブルまで引っ張って連れて行かれた。


そのテーブルにいる彼らについては、一応、全員顔を知ってはいた。

だが当時口をそこそこきいていたのは香川だけだったので、適当に話を切り上げて他へ行った方が場を乱さずいいだろう。


だが思ったより皆、話が長い。


そんなに仲良くなかった俺相手に話をしても、つまらないだろうに。


皆、自分がこの25年間どう過ごしてきたかを語りたがる。

こちらが誰であろうと関係なく、ただ語りたいだけなのかもしれない、そう思えてきた。


彼らの話は、まずは仕事についてだった。転勤で他県にいつ頃までいたとか、最近になって組織再編成とやらで仕事内容がガラッと変わって大変だの…


そのうち結婚したらしい連中が、嫁とどう知り合ったか、何歳違いなのか等々を語りだした。


こちらからすると、目の前にいる本人のことさえ、おぼろげな記憶しかない。

ましてや嫁さんの顔など知りもしないのに、うちの嫁はああいうタイプなんで、俺と合うかどうか聞くとわかるだろ?などと言う。


子供がいる連中は、子について飽きもせず話すが、熱心に聞いている者達は、やはり子持ちだ。聞く話の合間に、自分の子供の場合はこうなんだと口を挟むことを忘れない。


話題に参加できず、相槌を打つばかりになっていた自分に、「そういえばお前ってそのへん、結婚とかはどうなんだ?」と怪訝そうに香川が聞いてきた。


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