表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい  作者: 花音月雫
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/75

成長しましたわ

久しぶりに自分のベッドでぐっすり眠りました。

夜中に何故か体が痛くてちょいちょい目が覚めましたけれど。それでも爽やかな朝を迎えれて気分が良く......。


「え?」


私、裸です。え?裸?

ん?手や足が長くなって少し大きくなっていませんこと!?髪の毛も伸びて腰辺りまでありますわ!


私は慌てて全身が映る鏡の前に行きました。


「......成長してます?」


昨日まではほぼ10歳のままでしたけれど魔力の封印が解かれて本来の姿に成長したということでしょうか?


来月13歳になりますの。

これが本来の私なのですね。


思ったより身長が高く13歳にしては発育が良いですわね。なるほどです。私が裸なのは体が大きくなってしまったので寝間着や下着がキツくなって無意識に自分で脱いでしまったのですね?


あ、ありましたわ。

ベッドの周りに脱ぎ散らかした寝間着や下着が。

よ、良かったですわ。知らないうちに真の変態お兄様が入って来てたのかと一瞬疑いましたの。


でも、安心もしていられないかもですね。今の私、13歳にしては自分で言うのもなんですけれど、色っぽ過ぎますわ。お兄様とはあまり会わない方がいいですわね。なんと言っても真の変態ですもの。


服を着たくても合う大きさのが無いので諦めてとりあえず脱ぎ散らかした寝間着や下着などをたたみ始めました。

するとマリルが


「お嬢様?もう起きてらっしゃいますか?物音がしていますけれど......」


と、言ってお部屋に入ってきましたの。

そして私を見て叫びました。


「お、お、お嬢様!!」


「どうした?アイラに何かあったのか!」


マリルの叫び声でお兄様がお部屋に飛び込んできました。何故こんなに早く来れるのですか?

もしや一晩中お部屋の近くに居たのでしょうか?

これは絶体絶命ですわぁぁ!!


「な?ん?え......」


お兄様が動揺している間にマリルがもの凄い力で押し出して扉を閉め鍵を掛けましたわ。更に魔力でシールドを張ってくれました。


ん。多分大丈夫ですわ。

胸は長くなった髪の毛で隠れていたし下の方は持っていた寝間着で隠れていましたから。


「ごめなさいね、マリル。一晩で13歳まで育ってしまったみたいですわ」


私が申し訳なさそうに謝るとマリルは目を輝かせて言いました。


「お嬢様......。なんと美しいのでしょう!もう尊過ぎて涙が出ます!今すぐにお召し物をご用意いたしますね。ですがお嬢様1人には出来ませんので奥様をお呼びいたします。お待ち下さいませ」


そうですわね。お部屋の前には真の変態お兄様がいらっしゃる。


マリルが何やら呪文の様なものを唱えると直ぐにお母様が扉の前に来たようですわ。

早っ!

そして中に入りたがっているお兄様と喧嘩を始めてしまいましたね。

するとお父様もいらしたみたいでお兄様を何処に連れて行ってしまったようですわ。


お母様が入ってきました。


「まぁ!アイラ!やはりこんなに美しく成長するはずでしたのね!魔力の封印が解かれたのに成長していないと昨日思っていましたのよ?でも一晩でこれほど育つなんて。昨日までのアイラも愛らしかったけれど今のアイラは女神様のようね」


そう言ってギュッと私を抱きしめてくれましたわ。


マリルが新しい下着とワンピースを持ってきてくれました。


ん?何故、大きさがピッタリなのですか?


「アイラが帰ってきたら着てもらうために大、中、小で服を作らせていたのよ。中でよかったみたいだわ」


お母様が嬉しそうに微笑みました。


「アイラを見たらお父様もルカさんも驚くわね。ふふふ」


お母様が私の手を引いてダイニングルームへと向かいました。


「なんて事だ!我が娘は女神か!妖精か!?」


私を見たお父様が倒れそうになっていますわ。確かに身長や髪の毛は伸びましたがそんなに変わりました?


「アイラ!先程見た姿が忘れられない!今直ぐ結婚しよう!」


忘れて下さいませね?

抱きつく為に走って来たお兄様を私は足でお腹の辺りを蹴り止めてそれ以上近寄れないようにしましたわ。あら、私、足技も出来ますの?成長すると色々出来る様になるのですね。


「ぐふっ!アイラの蹴りならいくらでも受けるよ!さぁ!もっと蹴ってくれ!」


お兄様がそう言いながらも前に進もうとしていますわ。私の足がどんどんお腹に食い込んでいますが大丈夫なのでしょうか?

流石は真の変態ですわね......。

お顔が絶世の美男子なのに何と言うのか......残念ですわ。


お父様が無言でお兄様を引きずり椅子に座らせました。


ルカさんの方を見るとお顔が真っ赤ですわ!熱があるのでは?慣れない王都に来たからでしょうか!?


「あ、あ、あの、一晩で?ん?本当のアイラはそんな感じだったんだね」


小さな声で呟きましたが体調は大丈夫なのですか?


ひと通り皆様、驚いた様でしたわ。

それから朝食を食べ、お父様とお兄様はお仕事へ、私とルカさんはそれぞれのお部屋に一度戻りました。


私は鏡を見ながらマリルに訊きました。


「13歳にしては骨格が逞しく感じるのだけれど。もっと華奢でもいいのではないかしら?」


「お嬢様はやはり大聖女様になられるお方なのではないでしょうか?代々の大聖女様は抜群のプロポーションだったと伝わっていますので」


ニコニコしながら怖い事を言ってきますわね。大聖女様が体格がいいのはやはり戦う為なのでしょうか?その方が小さいよりは有利ですもの。

でも、嫌ですわ。

私は絶対に大聖女様にはなりませんわよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ