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断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい  作者: 花音月雫
第一章

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誘拐されましまわ

3歳になってから私は聖力を上手く使えるように真夜中に1人で訓練を始めました。天使に訓練の方法を聞き出して正解でしたわ。なにも知識が無かったらどれから手を付けていいのか分からなかったですものね。


誰かに知られると困りますのでしっかり自分のお部屋にシールドを張っていますの。


体力からして一晩10分ぐらいかしら?

色々試してみているのですけれどやはり私は大聖女になれる素質があるからなのでしょうか?攻撃の力が強いようですわ。私は出来るなら治癒の力が強い方がいいのですけれど。


将来はひっそりと田舎の村で治癒師になりたいのですわ。今世の目標です。


さて、本日エバンズ邸では夏祭りが開催されます。仲の良い方々を招待し、飲んで食べて夏の暑さを乗り切りましょうね?っていうパーティーですの。


毎年沢山の方々に好評頂いておりますわ。お母様のセンスが良くとてもお洒落な空間となりますのよ?

今年も素敵空間が完成いたしましたわ!


私はお兄様とルース様とご一緒させて頂いてます。お2人に脇をガッチリガードされて安心ですわ。


「はい、アイラあーんして?」


最近お兄様のマイブームは私に食べ物を食べさせる事です。まだ3歳なので良しとしてあーんしていますわ。だってお兄様が嬉しそうになさるのですもの。


少し嫌なのがお兄様はわざと私の口の横にクリームなどをつけて


「アイラ、ついてるよー」


と、お顔を近づけて自分の舌でペロリと舐め取る事です。せめて指で取れ!と思うのですが。その度に

2回に1回の頻度でお兄様の頬を殴っていますけれど。しかも拳でですわ。それでも嬉しそうなお顔をなさるお兄様を見ているとどんどん変態の扉が開かれていっているような気が......。

どう対処すれば良いのか分かりかねていますわ。


「おっ?それいいな!もう少しアイラの顔の位置が高い方が食べさせやすいんじゃないかな?」


ルース様が突然に私を自分の膝上に座らせました。おっどろいたぁぁぁ!

でも椅子よりも安定した座り心地ですわ!ルース様は体が普通の7歳児より大きいので安心して身を任せられます。


「あ!それはまだ僕だってやってないのに!ルースずるいぞ!こら!アイラを抱き抱えるなよ!ベタベタしすぎた!腰に手を回すな!匂いを嗅ぐな!頭にキスするな!口に指を入れるな!」


え?最後の方のはルース様はやっておりませんわよ?もしや「匂いを嗅ぐな」からはお兄様の願望が入っているのでは?


「はい、はい。ほら早くアイラにそのケーキ食べさせてあげろよ」


相変わらず大人の対応ですわね。感心致しますわ。


「ルネ様、奥様がお呼びでございます」


お兄様がケーキを私のお口に!の瞬間お母様の執事からお声がかかりました。このパーティーでお兄様に紹介したい人がいるのですわ、きっと。


「ほら、こっちは護衛騎士もいるし安心して行ってこいよ」


そうルース様は言ってお兄様が握っていたケーキ付きのフォークを奪い取りました。


お兄様は舌打ちをして渋々執事と一緒に歩いて行きましたわ。その後ろ姿に哀愁を感じます。


「わたち、じぶんでたべれましゅ」


ルース様が握っているフォークを触った時でした。私とルース様の周りにシールドが張られたのです。

周りの護衛騎士達も慌てていますわ。

魔力を使える騎士もいてシールドを開けようと攻撃しますが全然駄目なのです。


「大丈夫だ。俺が付いてるから何も心配ないぞ」


ルース様が私に微笑みかけます。

7歳なのに。きっと自分も怖いでしょうに私を不安にさせないよう頑張っておいでです。


そのお言葉そっくりお返ししますわ!

私がルース様を守ってみせましゅ!

あっ、噛んでしまいましたわ......。


突然に目の前の景色が変わりました。

今まで居たエバンズ邸の庭ではなく古い教会のようです。でもしばらくの間使われた様子は無く蜘蛛の巣が張っていたり椅子などはホコリまみれですの。


「ここは、どこでしゅか?」


私はルース様に抱っこされています。

ルース様も周りを見渡して場所確認をされている様子。


「ああ、無事に移転させれたな」


ガヤガヤと数人の大人がやって来ましたわ。皆さんローブを着ていて頭からそのローブに付いているフードを被っているのでお顔が見えませんが全員男性のようですね。


「あ?余計なのが1人来てるぞ」


「ああ、移転させた時にくっ付いてたからな~。膝に乗せてたな」


「ガキのくせに何色気づいてるんだかな!」


ガハハハハ!と、男達が笑います。


違いますわよ?色気ではありません!ルース様はお兄様とは違います!


「色気?そうだ。その通りだ!このアイラは将来俺の伴侶になるからな!」


ルース様が私を抱きしめながら堂々と宣言していますわ。

......こんな所にまで来て気を遣わなくても良いのですよ?本当にお優しい人。


「おぉ~そうか。でも残念だなぁ。お前はここで死んでそのガキは生贄になるからな~」


生贄ですと!?


「生贄だと!?」


あら、私達息ピッタリですのね!将来夫婦になっても案外上手くいくかもですわ。


「さて、そのガキを渡してもらおうか」


1人の男性が手をこちらに出してきました。するとルース様が稲妻のような光を出して反撃します。


「しゅごい......」


なんて綺麗な攻撃なんでしょう!

感動です!


「アイラに褒められた......」


ルース様、照れてる場合ではございませんわ!私達引き剥がされそうになっていますわぁぁぁ!


「止めろ!アイラに触るな!このバイ菌が!」


ルース様が叫ぶと突風が吹いて私を引っ張っていた男性が吹っ飛びました。

流石、将来聖騎士になる人ですわ!


「いけにえってなんの?」



私の声が響きました。

一瞬静かになった時のタイミングで発してしまったのです。偶然ですわ。

少し疑問に思ってしまったのです。

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