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断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい  作者: 花音月雫
第二章

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3人目が現れましたわ

それから数日後。

ルカさんのおじいさんのカミュさんから漁師仲間が不思議な事を言っていたと情報が!

早速私とルカさんで訊きに港に行った。


「おぉぉ~!ルカとアミー!久しぶりだな!アミー、俺達の前だ、スカーフなんかしなくていいぞ?なんか言ってくる奴がいたら俺達がぶん殴ってやるから!」


カミュさんの漁師仲間のベンさんとアローさんは最初から私を見ても態度を変えない優しい人達だった。


「でも、やっぱり見ると気持ち悪いと思いますので......」


私は下を向く。


「そんなに気にすんなって!そんなに気になるんならあれだ、アミーが大人になったら俺の嫁に来いよ!俺が一生守ってやるからさ!俺の家族もアミーの事気に入ってるから大歓迎だぞ?」


赤毛にソバカスがチャームポイントのアローさん。可愛い顔なのだが漁師さんなので筋肉はモリモリだ。そんなアンバランスなのが島民の女性達から人気がある。


アローさんは優しいからいつもこんな私を可愛いと言ってくれるけど、気を遣わせていると思っていたが今日はまさかのプロポーズ!?

最近プロポーズされる。

人生のモテ期なのかしら?

こんな私が!?ない、ない!!


ちなみにアローさんは今20歳だ。

更にちなみにベンさんは42歳。


「こら。俺の目が黒いうちはアミーちゃんは嫁には出さんぞ」


カミュさんがダークなオーラを出してアローさんの頭を叩く。


「痛てぇぇな!カミュさんが居るの忘れてた!今度居ない所でまたプロポーズするよ!!」


アローさんはくじけない。


「おじいちゃんの居ないとこでは俺が居るから無理だ」


ルカさんがずいっと前に出る。

皆さん冗談言ってないでそろそろ本題に入りませんか?


「ひと月ぐらい前になるか?西の岩場近くで漁をしてたら小型船が岩場に向かっていたのを見てな」


ベンさんが記憶を辿る様に話し出した。


「そう。あの岩場の後ろは大きな岩山になってるだろう?そっちに行っても何も無いのに変だなって思ったんだよ。それに岩場に近くなると海の下に大きな岩があって船が座礁しちまうから危ないって思ってよ」


ベンさんの続きをアローさんが話す。

私達はうん、うん、と聞いている。


「それ以上進むと危ないって所で小型船が消えたんだ。パッとな。何回も目を擦ってみたけど今までいた小型船は跡形もなくなってたんだよ」


アローさんが少し興奮気味に言う。


「消えた......」


ルカさんが顔を捻る。


「その小型船に乗っている人が魔力を使って消えたのではないですか?」


私は自分では魔力が使えないのでよく分からないけど魔力でそのぐらいは出来るのでは?


「いや~。アミーちゃん、小型船っていってもそれなりの大きさだ。あんなのを瞬間移動させれる力を持ってる奴はこの島にはいないよ」


そうなんだ〜。


「もしもそんな力がある奴がいたとしてだ。あそこまで船を出してわざわざ船ごと瞬間移動して何処に行く?」


カミュさんが投げかけた質問に皆んな首を傾げる。

そうだよなー。西エリアの岩場は何も無い。だから用事がある人も居ないはず。


「あの岩山の中に秘密基地があってそこに何かを運ぶ為とか?」


私は思った事を口にしてみる。

どんな変な事でも可能性があるなら言ってみた方がいいと思う。


「でも船ごと瞬間移動出来る力がある奴なら地上からその運ぶ物と一緒に飛べばいいんじゃないか?」


ルカさんだ。

うん。そうだけども。


「いや、もしかして船が消えた様に見えて岩山の何処一角に船を停めれる場所があったとしたら?」


アローさんが閃いた様な仕草をして言った。


「なるほど!それなら......」


ルカさんが目を輝かせたけど途中で駄目じゃない?的な雰囲気になった。


「うん。それならって思ったけどあの岩山にそんなの作れるか?そもそも秘密基地自体作れるか?」


ベンさんがルカさんの気持ちを代弁した形になった。


でもキメラ実験がされているとしてそんな事をするような奴だから秘密基地ぐらい作り上げれるのでは?そう思ったけどアローさん達の手前その事は言えない。まだちびっ子探偵団だけの秘密なのだ。


どちらにしてもその岩山を調査してみないと。ルカさんもそう思ったのか私と目を合わせて頷く。

それを見ていたアローさんが不貞腐れたように言った。


「なんだよー!ルカとアミーちゃんはいい仲なのか?カミュさんは孫と結婚させたいから俺との仲を邪魔するんだな!!」


え?は?何でそうなるの?

しかもあのプロポーズってただの冗談じゃなかったの?私があたふたしているとルカさんが私をグイッと引っ張って腰を抱き勝ち誇ったように言った。


「その通り!いい仲なんだよ!俺とアミーは秘密を共有してるし」


ルカさんがニマニマしていてアローさんは項垂れてしまった。

何か私を奪い合ってるみたいになってるけど?そんな事、ない、ない!!


「何だよ!秘密って!俺にも教えろ!」


「嫌だね~。誰が教えるかよ!」


項垂れていたアローさんが突然にルカさんの胸ぐらを掴んでさけんだ。

何?この子供の喧嘩。

カミュさんもベンさんも呆れ顔だよ。


「アイラ!!!アイラだ!やっと見つけた!見つけたぞーーー!!」


斜め前から大きな声がして驚いた!

今、アイラって言った!?まさか、またアイラさんの知り合いですか?


私は声のする方を見た。

すると190センチはあるであろう大きな男性が立っていた。

怖っ!

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