「ずぃません……すぐに私死んできますから!!!」出来損ない花嫁をもらわさせられた死神の話
死神短編シリーズ3話目です
1話目:「死神は異世界転移と転生を恨む」
2話目:「死神がミイラ取りになりまして……」
「ずぃません……料理をしようとしたら、お皿が……」と今日も、やかましい音と目が覚めた死神
朝が弱く起きるのは、12時が回ってからのことだ。私は、ほとんどが夜勤が多いからだ……
たまに日勤になる日は、体がつらくて仕方なくコーヒーの湯気をがぶ飲みして目を覚ませる
こんなうるさい朝を迎えるのは今日で、3日目だった
いい加減イラついてくると頭によぎるのは、役立たず任命されたことだった
こんな普通に生きるのも大変な子を、異世界転生させようなんて……なんて酷なことを
「空、いいから片づけをするからそこをどきなさい」と霊力で割れたお皿浮かせ、片づけると
パッチパチと手を鳴らしながら泣いている
「ずいません、いつもいつもご迷惑を……お腹が空いて——皆さん食べないようで」といい
(死神だからな……忘れているのだろうか?)
コーヒーを手に持ちながら、
「コーヒーだけは入れられました」と半べそな顔で見てくる
どうやらなれないキッチンで四半世紀作りが前なものだから、
「ガスコンロがない……」とわめいていたのが記憶に新しい
興味がないから形だけのキッチンで、流行りもの好きの死神に頼んで卓上のガスコンロをもらってきたら
とても喜んでくれたので安心した
コーヒーを受け取り湯気を楽しんでると、
「もったいないですから、あとで飲みますね、コーヒー」とワクワクした顔で言ってくる
何で神に文句を言わなかったというと
「驚きすぎて、涙が出ませんでした。でもこんな私を必要って言ってくれたのが嬉しくて……それなのに……生きててすいません」
(あの神は、どうしてこんなひどいことを期待させておいて落とすなんて……少し気の毒になってきました。これは同情であり、愛情ではありません!)
「コーヒーおいしかったです」というとその言葉がよぽっど嬉しかったのか満面の笑みで返してくるので少し笑ってしまった
そのあとに五回もコーヒーを作り、らんらんとした目で作る姿を見て止めたのは言うまでもないだろう
死神の友人Xは、どこかに電話をしている「どうやら、俺の見込み通り、ドンピシャに好みみたいだ」と




