表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

アトラシア第8章 理術工房の一日

これは、理術士見習いとしての、最初の一日。

第8章:理術工房の一日


朝の鐘の音と共に、ソウタは工房へと向かった。


ウルクの理術工房は、城壁の近くに構えられた灰色の石造りの建物だった。規則正しい設計、無駄のない廊下、整然と並ぶ帳簿と理術書。それはまるで、都市の精神そのものを体現しているようだった。


工房の責任者であるオルドは、昨日の白髪混じりの男だ。無口だが、理術士としての腕は確かだと評判だ。


「手始めにこれを運べ」


渡されたのは重い木箱。中には工具や理術書が詰まっていた。ソウタは汗をかきながら運び、指示通りに分類し、倉庫の記録帳に書き写した。


昼休み、工房の中庭でパンと干し果物をかじりながら、ソウタは他の助手たちの話を聞いていた。


「最近、冥府の諜報員がウルクに潜入したって噂、知ってるか?」


「またかよ。どうせ流言だろう」


「でもさ、複写室から創世記の理術書と焔術書が何冊か、消えたんだって」


創世記とは遥か昔、神がアトラシアを創造したとされる時代のこと。


今ではその知識の多くが失われている。


ナギの情報は未だ得られず、ソウタは一人不安に押しつぶされそうであった。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

どうぞ、続きを楽しみにしていてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ