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エピローグ
私はあのとき奇妙な体験をした。
帰り道、共通の趣味があることを知り、意気投合。そこから盛り上がり、彼女のグループの一員になった。
虐められることもなかった。私にとっては価値観が変わる出来事だった。
あの体験のおかげで一生涯の友人を手に入れた。
それまで、世間に対して斜に構えていたが、おもらしをしたことになってはしまったが、クラスの中心部にいざ入ってみると見え方が変わった。みんな人間で面白い人物であると。
結局、平山は私の幻想だった。あれは、何だったのだろう。
私が「おもらし」をした記憶はない。