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そよ風の誘惑  作者: カルビちゃん
5/6

あの子は…

 私は保健室にいた


 保健室の先生が声をかけてきていた。


「大丈夫?」

「ところで、今、何時ですか?」

「え…?5時間目の授業中よ」


 私は、思い出した。平山がおもらしをしてそこで気を失ったということを。


 「平山、、、同じクラスで保健室に来た女の子はどうなりましたか??」


 「え?なんのこと?そんな子は来てないよ。」

そんなはずはない。私はこの目で彼女がおもらししたのを見たんだ。


 私はふと自分の服を見ると、制服を着ていなかった。デカデカと「保険室」と書かれた半袖体操服とヨタヨタの青いハーフパンツを着ていた。


 「なんで、私、体操服来てるんですか?もしかして…」


 保健室の先生はばつが悪いような顔をして、言いにくいことを言うような雰囲気であった。


 「動揺しないでほしいんだけど…、貴方は授業中におもらししたのよ、、おもらし、、は、誰でもあることだから、、気にしないでね、、」


 私は信じられなかった。私がおもらしなんて。平山はどうしたの??


 保健室の先生の早退の勧めと静止を振り切り、次の授業からクラスに戻った。


 クラスに入ると、あれだけ騒がしかった喧騒が静かになった。私の席の周りだけピカピカに光っていた。隣りにいたはずの平山がいないことに気がついた。私は相変わらず一人席だった。


 一人で次の授業の準備をしていると、クラスの中心格の中村夏菜子が話しかけてきた。

 「鈴木さん…よね?気にしないでいいからね。良かったら、一緒に私達と帰らない?」



 


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