↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フル・ダイブ・プログレッシブ~元最強ゲーマーのオレが挑む、命を助ける為のデスゲーム~  作者: 音無ミュウト
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/246

カーラ・シモネット-10

「そして先ほどクンドちゃんが言っていたように、私やミサト等の攻略メンバー以外が参加して攻撃が確認されれば、それは規約違反となってペナルティ対象となる、という事だな」


『その通りですよぉ』


「ちなみに、そのペナルティとはどの程度のものなのですか?」



 ミサトさんの問いは、オレも気にしていた所だ。そう大したペナルティじゃないなら、ある程度許容する事も考えなければ。



『まぁ状況と、ペナルティと分かっている上で行動しているので悪質と判断し、所持マネーと装備品全没収、程度ですかねぇ』


「かなり痛いわね」


「ちなみに私だけが参加した場合はどうなる?」


『彩斗さんとミサトさんは婚約システムでご結婚されてますので、マネーと装備品、アイテムも共有化されてます。なのでミサトさんのお金とかも丸々没収しないといけないですねぇ』


「……すまないリッカ。今回私とミサトは参加不可能だ」


「気にしないでくれ。元はと言えばたかがミライガって舐めてたオレが悪い」



 そりゃ確かにエンドコンテンツの一つを、オレはともかくあまり進める事が出来ていないカーラさんの二人だけで攻略する事は厳しいし、出来れば彩斗やミサトさんに協力して貰えたら嬉しかったけど、そうは言っていられない。



「……それより、オレが聞きたいのは総合ダメージだ。今回あのミライガが受けたダメージは引き継がれるのか?」


『そこそこダメージを与えてましたけど、睡眠で回復出来ちゃう程度の量でしょうねぇ。ですから、多分傷を回復次第目を覚まして、またどこかしらに進行するでしょうねぇ。……で、進行するには一番近いのが、残念ながらアルゴーラです』


「分かればでいいんだけど、どの程度で復活する?」


『んー、二日三日程度じゃないですかねぇ? そもそもあの図体ですから、傷を癒す為の補給として同種捕食なり別種捕食なりで食わないと解決しないでしょうし、その補給で日数かかりそうです』


「――つまり、準備を整えるには十分、日があるって事だな」



 コクーンで先輩とマリアに連絡を取ろうとしたオレ。


しかし――コクーンは、思わぬ挙動を起こした。



『TEL』と描かれた画面と共に、コクーンが揺れた。



 不意の事に驚きながらオレは思わず、その画面をタッチしてしまう。



『リッカ、リッカかい?』



 驚きの連続過ぎて、声を発する事も出来なかった。


その声は――かつて聞いた男の声と、同じ。



「海藤、雄一……!?」


『え……えぇえ!? ちょ、海藤雄一! 堂々と外部通信なんて垢ban対象行為やめて下さいよ殺しますよ!?』


『キンド、君は確かに少々口悪キャラに設定したけれど、あまりに突然殺す宣言しないでくれ。それに、規約違反はしていない。新しく変更した規約を読みたまえ』



 え、と漏らしながら、メイドが規約を確認している間に、気になる事を聞く事に。



「何があった、通信できるようになったのか!?」


『たった今だけどね。数日前に璃々那ちゃんが該当称号の一つを解放してくれたおかげだ』


「少し待って欲しい、海藤雄一。該当称号とは、まさか例の五個存在するエラー称号かい?」


『ああ、そしてエラー称号特定の結果、僕は追加パッチの一つに時間制限と使用制限はあるが、外部音声通信と利用者同士の音声通信のアップデートを実行し、今完了した所だ』



 ミサトさんがコクーンに触れ、婚姻システムによって繋がるメンバーで彩斗を選択、そしてその中に『通話』アイコンがある事を確認。



『外部との音声通信は現状運営権を持つ私……海藤雄一だけだけど、コレは五日に一回、一回に付き五分と短い時間制限が必要だった。ここはもっと多くエラーを解消しないと出来なさそうだ。


 けれどユーザー間音声通信はほぼ無制限に出来たよ。一日百回、一回に付き百分設定だ。これで通話が可能になって攻略の幅も広げられるだろう』


「他に変更点は?」


『今の所は無いが、エラー称号を一つ解除してそこから連鎖発生しているバグを殆ど解消できたから、これから増えていく事だろう。何かあれば彩斗に連絡する。まずは攻略組に共有する事が重要だからね。


 そして彩斗、君に一つ言いたいが、この通信可能回数は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「――了解した」


「? 何のことだ?」


『何でもないよリッカ。それより、ログデータを追っていたけど、面白い事になっているね』


『あー、海藤雄一。今規約確認しましたけど、ユーザーへシステム案内する為の音声通信は規約内ですが、攻略を教えるのはNGで殺しますよ?』


『何、大したことは言わないよ。――リッカ、一つ有効活用してほしい機能がある』


「なんだ?」


『婚姻システムだ』



 そこで、通話は途絶えた。



**



バスラ農村の宿屋に着いたエリは、宿屋にあるお風呂に入りながら歌い、気持ちいい気分に浸りながら、ブルリと震えたコクーンに触れる。



「……TEL? ナニコレ、新しい機能? ふひ、ワクワクする」



 TEL機能の差出人は、カーラと表記されている。カーラさんが新しい機能を確かめようとしているのか、と思ってタップし、耳に当てる。




『エリ……ワタシとケッコンしてクダサイッ!!』




 エリは、そのまま気を失って湯に溺れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。