たっぽい、転生9話
更新不定期に成ります
全員騎馬!!
正確に言うと、騎馬15騎、馬に乗っけた弓兵10騎、忍者5人!!
海賊は勿論、鉄砲も無し!
鉄砲はヤバイからね。争いの火種に成りかねん。
騎馬はイチロー廉価版と言える者共である。
20特能は忠誠と伝令を追加、100特能を全部外してワンランク下げた50特能の剣術巧者、槍巧者、弓巧者に変更。
弓兵は、槍術追加で、50特能の鉄砲巧者、馬上弓、弓巧者で。
忍者は、20特能の情報収集、撹乱、騎馬、伝令、100特能の上忍と・
・・暗殺(ぼそっ。)・・まあ、何かの役には立つかも?
当然、忍者にも馬は召喚する。
全員、神兵・木鶏・100貫装備である。
百戦錬磨では無く、木鶏にしたのは、女子供が多いからあんまり馴れ馴れしいお喋りはどうかと・・ねっ?
よゐこの皆!!後で解りやすく一覧でも作る事を必ずここで空約束しよう!・・空手形なら幾らでも出せるよっ!
基本的には、機動力重視で有る。
北門の外側は、遠くから伺っただけなので、城門内に何が待ち受けて居るか分からない。
ケツ捲るハメに成るなら足が速いに越した事は無い。
また、単純な戦力としても双方200人程度の、開拓民と盗賊との争いなら、完全武装の精兵30騎は十分戦局を変えられる戦力だ。
計30騎、イチロー達と合わせて35騎やねん!・と、米背負った馬2頭ね、忘れてないよ?
森を抜け、イチロー達避難民のもとへ帰る。
「おおーーっ!」
町の人達は、考えもしなかった援軍に顔を明るくして出迎える。
まあ、森の中から騎馬隊出て来るとは思わんよね。
喜んでいるけど、平時ならその意図を疑われるレベル。
でも、非常事態ですから。
忍者は伝令として一人を残して、南門、北門を中心に偵察にむかわせる。その報告の手筈を指示して送り出す。
騎兵15騎と、弓騎兵10騎は5人づつに分けてイチロー~ゴローを隊長に任命、それぞれを率いさせる
ジローの隊は避難民の護衛と、万が一撤退したときの避難民の誘導をまかせる。
敗戦が決定的になった段階で避難民は、昨日俺達が夜営したポイントまで撤退させる。
あそこなら森の一本道だから迷わんだろ、追撃を受けやすい難点も有るが、援護もしやすい。
齟齬が起きぬ様にある程度、綿密に段取りを決める。
だが、まあ色々考え過ぎても動け無いからね。
さあて、そろそろ、戦の時間だ!
「者共、行くぞ!!!」
超格好いい俺の号令と共に全騎出立する。
まさしく、西部劇的な“騎兵隊の到着だ!”である。
丘を縫う様に、以前の偵察のルートをたどりながら、町の南門を望む位置にある丘の影で、手筈通り最初の報告をうける。
其によると、町の中心での戦闘はまだ行われて居るとの事。
おそらく、町の人達は中央の西側に押し込まれて居るとの事。
南門はどうやら盗賊達の手に墜ちて居るとの事。
・・以上の報告を受ける。
あれっ?・・ああそう、・・・・さっきの俺の偵察ん時、陥ちてたんだな南門。
考えてみれば、町の人が掌握していたら南門の警戒が手薄なのは可怪しいよね・・・そう思ってたよ?俺も。
南門が手薄なのは盗賊側が押さえていて、更に外から援軍が来ないと思って居るから・・か。
ダンボール探してて気付かなかったよ。
まあ、アレだ、少し予定も狂ったがアレだよ、・・イケるよ!
まだまだ行くよ騎兵隊。
北門を望む位置。突入前の最後のポイントで報告を受ける。
基本的には前回の報告と変わらないが、やはり、外への警戒心は薄いとの事、門周辺に数人と、落とした櫓に見張りを立てて、北側の街道筋を警戒してる程度らしい。
一点だけ、気になる報告がある。
「敵の中に明らかに兵装が異なる者達がおります」
・・・ですよねー。
そりゃそーか。辺境の開拓民の男達のイメージなんざ、スケベすぎるマタギみたいなモンだ。
そうそう盗賊ごときに押し込まれるハズも無い。
盗賊共の中に、核と成る戦力が居る事位は、予測の範疇だ。
問題は、その数と正体だろう。傭兵くずれ?脱走兵?・・正規兵
?、・・・傭兵ならまだマシだ。
傭兵なら盗賊と大差ない。従兄弟みたいなモンだ、名の知れた傭兵団でも、そうそう命までは張らない。
脱走兵はヤバイ、練度は兎も角、置かれている状況が最悪だ。
何処も行けない上、どう足掻いても縛り首だからね、死ぬ迄戦う奴らである。
中世ヨーロッパを参考に出来るかは分からんが、盗賊として最も狂暴で怖れられた類いの連中だ。
だが、やはり最悪なのは正規兵。
盗賊を従えて偽装しているなら、ついでの略奪って訳じゃ無いだろう。・・・明らかに命令を受けて町を襲っている。
練度、装備共に優れ、命令がある以上そうそう引かない。
また、状況からして、恐らくこの国の兵ですら無い。
潜入任務中なら覚悟も決まっているし、選りすぐりの兵と言う事になる。・・・マズイね。