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たっぽい、転生  作者: ハラスメン虎
10/11

たっぽい、転生10話

暗中模索でやっとります。

ご意見、ご感想宜しくお願い致します。

もし、気に入って頂けたらブクマ等などなど・・

傭兵、脱走兵、正規兵。

傭兵のメはあんまし無いな。

傭兵ならラッキー位か。

いや、現に町に押し入って居る戦力があるなら、全部同じと考えよう。実数に関しては、運は天にあり!だろう。


一応、異世界と言う事でホントに人間なのかは念入りに聞くが、装備と練度が高い以外は、少なくとも遠目には人間にだそうです。残念。オークとかじゃ無いんか。


何言ってんだコイツ的な眼差しで俺を見ている忍者。

・・まあ、遠目ならエルフの可能性まで消えた訳では無い。


しかし、どうも先程から嫌な予感がびんびんするが、ワクワクが止まらない。・・あれー?おかしいな、俺、こんなんじゃ無いハズ!?

・・・・やっぱり、この俺、どこかで俺じゃ無いな。

まあ良いか?この期に及んでビビるよか、よっぽどマシだろう。


北門を伺うと、確かに櫓と門の前に敵兵がいる。

だが、此方側つまり町の東側ね。言って無かったっけ?に、注意を払って居るようにも見えない。

やはり、北の街道沿いしか監視してる様子もないし、やる気もなさそう。


ここで、全騎に向かって、優先順位を指示をする。

第一、戦線を突破、抵抗している町の人達との合流。

第二、敵戦力の壊滅、若しくは打撃を与え敵の撤退を誘う

第三、人質がいれば人質の救出。

また、弓騎兵は敵の弓兵を優先的に攻撃するようにと別途指示する


・・・・・駄目だった場合。


南門の奪還、保持。退路の確保、撤退する町の人達の撤退援護。可能なら人質の奪還、順不同。

皆には言って無いケド、本当にヤバイなら、大量召喚じゃ!!


・・以上で有る。

不確定要素も多いので、門内に入ってからも指示を聞くようにと伝えて、門を見る。


此所から門までは、距離は1キロ有るか無いかか・・。

全力の馬の足なら3分はかからんな。

突入前に門が閉じられる可能性は・・・有るな。

門が軽そうなんだよね、でっかく無いの。ショボいの。

物見が気付いて、素早く指示を出せば数人で閉められるだろう。

そうなれば、どんなにショボくても騎馬オンリーの俺達じゃ開ける術は無い、少なくとも時間が掛かる。

可能性は低いがあり得る以上、閉められれば門の前で俺達しょんぼりする。


・・・う~ん。試しに忍者を呼び、物見を殺れるかと聞くと、すんなりOK的なお返事。

マジか!使えるな忍!!

更に、もし、門が閉められそうなら、突入してでも妨害しろと指示すると、「はっ!」と、これもOK。

最悪、門前や櫓の敵の目を逸らせればそれでも成功だ。

まあ、時間にして1~2分で良いからね、宜しくね。


見張りの目を避けて、するすると東側の壁に張り付き、櫓の位置を確認しながら北門へ向かう忍達。

丘の陰に隠れながら、忍達が弓を構えて櫓に狙いをつけるのを見て、俺も背後の騎馬隊に合図を送る。


櫓に向かって放たれた矢の結末を見届ける事も無く、俺は合図を出し、門に向かって全騎が拍車を入れる。


「なんだ!!」


門の前にいる盗賊達は音を立てた櫓に振り返り、何が起きたのかと確認する。それが致命的な遅れに繋がる。


盗賊達が事態を把握した時、俺達はすでに目の前にいた。

一部の盗賊が慌てて門に取り付こうとするが、構わず弾き飛ばしながら、全騎、門に雪崩込む。

・・・あれ・・・・桜?

・・・桜が吹雪いてら

桜吹く門を抜けて、家の間を押し通る。

やはり、北側に敵の戦力は無い。

さして進むまでもなく、村の広場らしき開けた場所が目に入り、敵の本隊らしき部隊が確認出来た。悪い予感が当たる


・・エルフじゃ無っ・・コイツら正規兵だ!!


恐らく、前線は盗賊に任せて居るのだろう。

人数は50近い。想定より遥かに多い。マズイな・・。

奇襲の利は有る。このまま突破して、町の人達と合流するべきだろう。

・・・すれ違い様にどれだけ数を減らせるか?


・・・・その時、広場の中央付近に殺された人達と、捕まった人達が目に入る。

捕まっている人達は殆どが女子供達。

・・・バーちゃん、孫どれよ?そう、思った時・・・。


まるで、なにも写して居ないような虚ろな瞳の少女・・。

妹だろうか、膝にすがり付かせて此方を見ている。

此方を向き、僅かに見開いたその瞳・・目が、合っちゃった。

俺と視線があった一瞬、少女の瞳の中の光が刹那に揺らぐ。

なんだ!?・・だが、腹の底に何かストンと腑に落ちる物が有る。


・・・・・・まあ、しゃー無い。


「目標変更!第一目標、広場の本隊の撃破と広場の確保!第二目標、人質の解放と確保っ!続けッ!!!」


俺はイワシミズに拍車を入れ、敵の本隊に向けて、密集隊型のまま速度を落とさぬ様に、突入する。
















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