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たっぽい、転生  作者: ハラスメン虎
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転生したっぽい。

・・・・異世界転生したっぽい。

いや、マジで。

いや、トラックに跳ねられてないよ?

通り魔にも刺されてないし。

MMOちゃらやった事も無い上、乙女ゲーも知らない。

・・・・・オッサンだからね、俺。

それでも、いずれはそんな事も有ろうかと、予習復習だけはバッチリである。


大体は、不慮の死場合→中世の魔法バンバン系にGO!!

直前までゲームしてた場合→中世魔法バンバン系へGO!!!


ってな感じかな?

えっ?、それ以外もある?

まあ、今はどうでも良いし・・

んで、俺は寝る前に、某戦国シュミレーションゲームやってた。

んで、寝て起きたらお馬さんに跨がって、お侍さんの冑着けて、槍を片手にカッポ、カッポ、森の中を独り進んでる訳で。


かっぽ、かっぽ、かっぽ。


・・いやいや、マジで何処よココ!!

なんの前振りも無いってどーよ?何か有るんじゃねーの?

神様とか出てきて、ステータス決めたり、世界の運命がどーちゃらこーちゃらとか?


「詳しくはその者に聞くが良い」


とか、言って、超絶美少女とか。スキル貰ったり。楽しみにしてたよ、俺?・・・こう、チート的な?あと、美少女とか!美少女だけでも!!


かっぽ、かっぽ。

・・「ファイヤー!」

かっぽ、かっぽ。

・・「アイスストーム!!」

かっぽ、かっぽ。

・・「シャイニングぅぅーフィンガぁぁー!!」

・・・・・・。


取り敢えず、一通り試した結果、火水土風の魔法と精霊魔法と死霊魔法と召喚魔法と無属性魔法と光魔法と闇魔法と治癒魔法の才能が無い事は理解出来た。

光属性と聖属性の違いは知らん。


死霊魔法については近くに死体が無かっただけかもしれない。

・・また試そう。


かっぽ、かっぽ、かっぽ。


「お前イワシミズな」


・・・馬に名前を付けてみる。


かっぽ、かっぽ、かっぽ。


・・・無愛想なヤツだわ。

しかし、一本道だから仕方ないけど、何処向かってんのかな?

やってたゲーム的には日本の戦国時代?なら、魔法つかえねーな、残念。・・死霊魔法はまた試すけどね。


森の植生を見てみよう!

桜が無かった・・。

植物に関しての知識は、杉や桜と梅は木を見て分かる。

桃は花みれば分かる。白樺は知ってる。他は知らない。

つまり、桜か梅か白樺が無い時点で、俺的にアウト。


「鑑定!!」


・・かっぽ、かっぽ、かっぽ。


なんか他に無いかと、辺りを見渡すが、地面は地面、空は空だった。


まあ、太陽二つあるとかより良いけど。

・・取り敢えず、戦国時代と仮定して置こう。

このまま進めば、その内、織田信長が迎えに来てくれるだろう・・。


「なんと!そちは、未来から来たと申すか!?」


馬に跨がりながらの、11回目のシュミレーションである。

台詞が茶番っぽいケド、大丈夫。

アイツもその辺はもう弁えているだろ、きっと。


しっかし、そっからどーすんだ俺?

・・・知識無いしな、大体。

生産チートとか?流行りやね。

プラモもろくに組み立てられ無いけど、アイデアを伝える感じでどうかな?


「なんとっ!?その着想は御座いませんでした!!」


なーんて、国友善兵衛とかに言わせてあとは丸投げってのも良いな。

蒸気機関の原理位なら解るし・・・多分。

・・でも、あんまし、使えそうなアイデア無いなー。

信長って、キレさせると厄介だからなぁ、アイツ。


内政系?

何処、内政すんのよ?

今の俺の領土って、イワシミズの背中くらいよ?

って、事で却下。


戦闘?

甲冑は着てる。これ、相当重いハズ。

手には片鎌槍。・・これも重いハズ

試しに振ってみる。


びょうっ!!


軽々と風を切る。

あれ?これ、相当いけんじゃね?

高校の剣道の授業で着けた防具で、ヘロヘロになってた俺が、ソレより遥かに重い甲冑つけて不自由を感じない。

槍だって、こんなに軽々振れるモンじゃ無い事位分かる。


「ステータスオープン!」


・・かっぽ、かっぽ。


「めにゅーーー!!」


・・かっぽ、かっぽ。


「こまんどおーーーぷーーん!!」


あ、開いた。





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