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ちょっと設定として、プレイヤーが買い占めや領有することに対して、どうかというご指摘をいただきましたので、少し改稿致しました。
改稿部分は後書きの方で記載しています。
随分と久しぶりな気がするノークタウン。
フィールドはケンドリック勢力が闊歩する。
テンバーの公園で一悶着起こしたり。
毎週恒例の掘り出し物市を買い占めたり。
人が増えてから、どこにも属さない人が出て来たり。
新しいグループが出来たりして、徐々に消え失せて行くかと思ったが……。
どうやらしぶとく生き残っているらしいな。
生産職を最初から抱え込むのに成功したのが功を奏したのか?
レイラやガストン達が、第一陣でも一番最初にエリア解放したチームだとすれば、ケンドリック勢力は、ノークダウンでそれを始めてグループだという。
「ノークの森も、そこまで広くないですが、エリアボスの様な存在が居たらしく、森の周辺に小さな村が立てられています。最も、解放はされてませんけどね。ほら、掲示板見てください」
「あーあの気持ち悪いやつですか?」
ノークタウンへ入り、街道を幌馬車にて走らせながらニシトモが補足し、話を聞いていたツクヨイが「うええ」とリアクションを取る。
掲示板、見てみようか。
ーーー
【みんな】ケンドリック村、村人大募集! ☆2【おいでよ】
1.ケンドリック
やあ、皆の村長、ケンドリックだよ!
無事エリアボスのスウィフトティーガーを倒して、ノーク西方の森に拠点を築く許可が貰えたよ!
さあ、ケンドリック村の村人になろう!
☆求める人材☆
・生産職が出来る人
・その中でも一次産業に従事できるプレイヤー求む!
(冒険よりも生産しようね!)
☆ケンドリック親衛隊・登用有り☆
・潤沢な武器支援!
・給金制度有り!
(毎週のプレイ時間と連絡先を教えてね!)
☆様々なサポート体制☆
・村人の皆さんには様々なサポート体制!
(それは面接に来てから教えるね!)
僕は行く行くは町、いや都市……。
そんなちっぽけじゃない、国を作るよ!
今のうちに村人になった方には町、都市へ拡大した際に上級市民や貴族になれるよ!
さあおいで!
ーーー
二レス目を読む前に辞めた。
なんだこのスレ。
小馬鹿にするレスしかついてないじゃん。
大丈夫かケンドリック。
「割と、村人になる人多いみたいですよ。なんだかんだ生産スキルのレベル上げに使う人居るみたいですし。テンバーのプレイヤー第一拠点に肌が合わないが居るみたいです。その分ケンドリックの言うことを聞かない人も多いみたいですが……」
「もう一つ、風の噂ですけど、北の森にキラータイガーが現れたのは、ケンドリック達がエリアボスのスウィフトタイガーを倒した時期からと丁度重なるみたいですよ~」
なんというはた迷惑な。
でもノークタウンで活動するには無いよりマシな村だろう。
さて、ニシトモはそのまま行商クエスト。
俺とツクヨイは少々空き時間が出来てしまった。
もちろん帰りもオトモするさ。
あのクエストエリアはレベル上げになるからな。
正直言って、【エナジーショック】を使いたくてうずうずしているというのだ。
後一つレベルあげるだけで使えるようになるからな。
「ノークの森ってどうなんだ?」
「えっとー、北は道が封鎖されてまして、東の川は商会があるので安定。モンスターがわくのは西の森になるみたいです。テンバーからは北西方面で、出現するのは梟や虎、後はブルーラビットというグリーンラビットの上位版らしいですよー」
良く知ってるな、と関心していると。
無い胸を誇らしげに張りながら「攻略掲示板に書かれています!」と豪語していた。
書いたのはツクヨイじゃないだろうに。
レベルが二十を越えていれば上位陣としてみなしても良いようだ。
何気にポンポンレベルが上がるイメージだったが、実際はかなり厳しいようだ。
戦闘の熾烈さが一つの経験値要素であり、集団で同じレベル帯、もしくは低レベル帯をボコルのは、消耗無しに素材を回収する目的が大きいってことね。
「町を見て廻ってもいいですよ? 私はぶらっくぷれいやぁなので、穴場の呪具ショップを探して一緒にフラフラしましょうよ? 途中で屋台でなにか食べたりしながら!」
「いや、フィールドだ。目標はタイアップイベント前にレベル三十だから」
「それ、二次転職じゃないですか! このはいじーん! くれいじぃぷれいやぁ!!」
さっさと行くぞ、まだ見ぬモンスターとの邂逅だ。
口ぶりから、ショッピングに行きたいから狩りにはついて来ないかと思ったが、どうやら小言を言いながらも後ろをちょこちょこついて来ている様だった。
「拙者としても、レベル上げも吝かではなりません。高みを目指すこともぶらっくぷれいやぁの本分ですからね……、でもちょっとくらい買い物とかいいかなって思っただけだし……」
一人称変わってるぞおい。
そのままマップを便りに西門へと向かう。
いつもはフードを被ることは無い。
だが、今回ケンドリックに目を付けられている可能性があるので、ツクヨイに言われて、ローブのフードは深めに被っている。
「……いや、おかしくね?」
フィールドは皆の物だろう。
俺の狩場だってありもしない占有権を主張する。
でもまあ譲り合うのが一番だ。
車の運転も互譲を守れば事故も起こり辛い。
「ダメです、極秘任務です! 今回はしゃどぉぷれいやぁ!」
ただの、フィールドワークなんだがな。
出没するフォレストタイガーとフォレストオウルを狩りに行くだけだってのに。
ああだめだ、ツクヨイ、既に変なスイッチが入ってしまっている。
俺には最早どうすることも出来ずに、そのままケンドリック陣営と思しきプレイヤーに声を駆けられた。
「む、住人になりに来たのかね?」
「いや、そんなことは無いですが……」
「ならば立ち去れ、ここから先はケンドリック様の治める領域だ」
「いやただ——」
エリア解放の時貰ったホームモニュメントで拠点エリアを作っただけじゃないのか。と、言い返そうとした時、更に後ろから声がかかった。
「何をやっているのディス? 直属騎士第十席でもある貴方が、妾の護衛もせずに何をボーッとつったってるんでしょう?」
「も、申し訳ございませんアンジェリックお嬢様!」
ディスと呼ばれた男は、俺達に絡むのを即座に辞めて、振り返ると膝をついた。
現れたのは、ドレス風の装備を身につけた美人さんだった。
アンジェリック……、名前の雰囲気が似てるよな。
「あら、ごきげんよう」
「ご、ごきげんよう?」
いきなり言われた少々格式張った挨拶に、眉が下がった。
後ろからツクヨイが「うわぁ、今時少女漫画でも古い表現ですよそれぇ」と、呟く。
お前のぶらっくぷれいやぁとそんなに変わらないんだけど……。
「頭が高いぞ! このお方は、いずれ帝王となられるケンドリック様の実の妹公であられるアンジェリック様であるぞ! さっさと膝をつけよ! 頭を垂れろ!」
そう言えば、この甲冑と槍にも見覚えがあった。
公園でケンドリックが従えていた奴らだ。
ケンドリックの妹だから、アンジェリック。
何だから似てると思ったのは名前の雰囲気だったのか?
いや、それもそうだが、顔のパーツが何気に似ているのよね。
俺の記憶の中のケンドリックと。
ケンドリックはまごうこと無く高飛車なイケメンである。
それと同時に妹もまごうこと無く高慢な美女であったのだ。
遺伝子の差というものを痛感しかけた。
「さっさとさげろと言っているだろ!!!!」
槍を手にしたディスが猛然と一歩踏み出して来た。
俺も自然体を崩さずにいつでも鬼子の長剣を手元に転移できるようにしておく。
暗器要らず。
それが【アポート】の正しい使い方だ。
嘘だ。
「落ち着きなさいディス。帝国騎士の底が知れますわよ? ……それにしても貴方、随分とレベルが高いのね? 名前はなんて言うのかしら?」
鑑定くらいしろよ。
と言いかけたが、口をつぐむ、本来勝手に鑑定するのは良いことじゃないらしい。
ネットマナー、モラルの問題だ。
まあ、俺はガンガン鑑定して行くけど。
だって会話面倒だしな。
「ローレントです」
「なに!?」
先に反応したのはディスだった。
一度は下がっていたのだが、俺の名前を聞くと、すぐに槍を抜きアンジェリックの前に躍り出る。
「お嬢様! こいつは敵です! ケンドリック様に楯突く第一拠点のメンバーの一人です!」
ふむ、かなり好戦的な性格のようだ。
刃物を向けられて、黙っていられる程、ナマな教えは受けてない。
礼儀には礼儀を持って、恩には恩を持って、義には義を持って。
そして武には、武を持ってお前の投げかけに答えよう。
「貴様! ここで俺とあったのが運の尽きだ! 決闘——」
「お待ちなさい、ディス」
綺麗な声がディスの動きを止めた。
少しでも対処が遅れていれば、俺は決闘のインフォメーションが出た瞬間イエスを選択していただろう。
それほどまでにイエスと思しき場所を思考で連打していたのだから。
「お嬢様!」
「それだから貴方は十席の中でも下級なのです。少しは話を聞きなさい」
「……はい、申し訳ございません」
再び下がるディス。
そしてアンジェリックは妖艶に笑いながら一歩前に出る。
その後ろには、お揃いの装備を身につけて、フードを被った男達が身動きせずに待機していた。
良く訓練されているこったな。
「何故、貴方……、ローレントはこんな所へ?」
単純な質問だな。
「クエストでノークタウンへ来たついでに、レベル上げをするつもりです」
「あら、見上げた向上心ね。彼等にも見習わせたいくらいですわ」
そう言って後方に視線を送るアンジェリック。
警戒はしていないようだが、どことなく隙が無い。
相対するどちらも、自然体を作っているようで、実は互いの隙をうかがっている。
そんなように感じる。
なんだか面白い構図だな。
おお祖母様みたいな雰囲気を持ってる女が居るなんて。
「……これも何かの縁ですわ。よかったらうちへ来ないかしら?」
「お嬢様!」
勧誘されたみたいだった。
ディスがたまらずアンジェリックの名前を叫ぶ。
俺の後方にいるツクヨイが、俺の袖をギュッと引っ張った。
「それは出来ません」
「そう、残念ね」
「では、レベル上げをしたいので、失礼します」
丁寧にそれだけ言って、俺とツクヨイは彼等の間を縫うように通り抜けた。
その時、アンジェリックが少し笑った気がした。
「流れ矢に気をつけて、この森にプレイヤーキラーがいないとも限りませんので」
「……」
森に入れば殺すぞ。
そう言っている様だった。
「え、この森ってプレイヤーキラー居るんですか? 最近滅多に活動が減ったと思ったら」
ツクヨイが後ろから表と顔を出す。
それに対してアンジェリックはクツクツと笑っていた。
「ええ、とっても危険な森なんですよ。エリア解放されればノークタウンが一番最先端。人が集まりますからね……。ですから、ウチのクランを利用するといいでしょう、森ではフルパーティで攻略に当たるのが必須。不足メンバーはすぐに補えますわ?」
笑顔の裏側に、後ろ暗い物が見える。
ツクヨイは「怖いですねぇ」と震えているが、ぶっちゃけこれは、ケンドリックの仲間にならなければプレイヤーキルするぞ、と脅しているようなもんだ。
絶対に裏で繋がってるだろこれ。
なんだか癪に障る言い方。
荒事も已む無しだと、そっと剣を【アポート】させようとした時。
「ここにいましたか。探しましたよ」
どこからともなく馬車に乗ったニシトモがぬっと姿を表した。
「貴方は……」
そしてアンジェリックがいち早く反応する。
それを見ていたディスが「この守銭奴野郎が」と呟いていた。
「今回、私のクエストに同行して頂いたので、ローレントさんとツクヨイさんに他意はございません」
騎乗したまま、俺とアンジェリックの間に割って入ったニシトモ。
「三人まとめて面倒見ますわよ?」
「残念ながら私は行商人。取引でお世話になることはあるかと思いますが、今の所一つの地に居を構えることは考えていませんから」
彼女の笑顔に、ニシトモは笑顔を持って返す。
後ろでツクヨイが「おおう、何だからただならぬ雰囲気です」と呟いていた。
そこへ、割って入ったのがディス。
「頭が高い! まず馬から下りろ! そしてお嬢様の頼みを聞けないというのか!」
「これはこれは失礼しました。……頼みと言われましても、行商取引には応じると言っているのですよ。貴方も話が通じない方ですね。私はあくまでビジネスライクで関われればと思っているんですが?」
「我らの町の物資をテンバーの奴らに横流ししてるんだろうが!」
テンバーの奴らって、レイラとかその辺かな?
どれだけ敵視されてるんだか。
「それが商人で、私のクエストなんですけど。そして顧客を搾るなんて浅はかな真似はしませんし」
ニシトモは更に付け加える。
「エリア解放したのは貴方達ですが、フィールドは誰の物でもないと思いますがね?」
「ふん!」
真っ向から返され、押し黙ったディス。
そっぽを向いてヘソを曲げてしまったようだ。
「私がノークで他のプレイヤーが活動できるようにどれだけ尽力したと思ってるんですか?」
「知らん」
まあいいです、とニシトモはディスとの話を区切る。
そしてアンジェリックと向き直る。
なんとも、ただならぬ雰囲気だ。
「今日はプレゼントはありませんのね?」
「…………」
ふふ、と笑うアンジェリックの呼び掛けに、ニシトモは答えない。
「……何か言ったら、行商人さん?」
「ゴリ押しで攻略できる程、このゲームは甘くはない。深く心に留めておいた方が良いでしょう」
それだけ言って、踵を返すと。
「行きましょう」
ニシトモは馬に乗って先を行く。
どうやらクエストが終わったんだな。
また帰りの道中はあのクエストエリアだ。
レベル上げのことを考えると、ノークタウンの森よりも遥かに効率がいい。
ここは素直に付いて行くことにしよう。
空気を読んで、ツクヨイも後をちょこちょこと付いてくる。
「妾、強い男性が大変好みですのよ?」
クスッと笑うアンジェリックの声を背中に受けた。
「……来週が楽しみですわ」
ぞわぞわっと背筋を走る物があった。
やや冷や汗をかいているニシトモも、何か感じる物があったのだろう。
そうして、ノークタウンのフィールドに足を踏み入れることが出来ないまま、俺は空っぽの幌馬車に揺られて来た道を引き返すのだった。
=改稿部分=
改稿前(後書き長くならないように改行を削ってます。)
ーーー
「では、レベル上げをしたいので、失礼します」
丁寧にそれだけ言って、俺とツクヨイは彼等の間を縫うように通り抜けた。
その時、アンジェリックが少し笑った気がした。
「流れ矢に気をつけて、私達のクランマークが付いてないと、森の不法侵入者だとみなされて、射たれかねませんわ?」
「それは一体どういうことですか?」
俺は気にすることじゃない。
脅しならば真っ向から返り討ちにするだけのことだったが、ツクヨイがつい反応してしまった。
「フハハ、俺が教えてやろう。既にケンドリック様の治めるホームは、村ではなく町となった。ノークタウンから森資源の管理を一任されているのだよ!」
「そ、そんな!?」
え、どういうこと?
驚くツクヨイ。
だが俺にはツクヨイが驚いていることがさっぱりわからない。
「一体どういうことですか!? ローレントさん!!」
ずっこけそうになった。
ディスは、驚愕するツクヨイに胸を張っていただけに、バランスを崩してよろけている。
「俺に聞かれても」
「その答えは私が言いましょう」
「貴方は……」
どこからともなく馬車に乗ったニシトモがぬっと姿を表した。
そしてアンジェリックがいち早く反応する。
それを見ていたディスが「この守銭奴野郎が」と呟いていた。
「今回、私のクエストに同行して頂いたので、ローレントさんとツクヨイさんに他意はございません」
「ニシトモ、それよりもだ」
「ああ、単純に一定の税金、いえ、グロウを治めると領有可能なんですよ。彼等の町は掘り出し物市を選挙して売りさばいた益がありますからね」
「何が悪いというのだ? スタートダッシュと買い占めはプレイの基本だろう」
「貴方も変わらないみたいで」
「ふん」
「私がノークで他のプレイヤーが活動できるようにどれだけ尽力したと思ってるんですか?」
「知らん」
ーーー
改稿後
ーーー
「では、レベル上げをしたいので、失礼します」
丁寧にそれだけ言って、俺とツクヨイは彼等の間を縫うように通り抜けた。
その時、アンジェリックが少し笑った気がした。
「流れ矢に気をつけて、この森にプレイヤーキラーがいないとも限りませんので」
「……」
森に入れば殺すぞ。
そう言っている様だった。
「え、この森ってプレイヤーキラー居るんですか? 最近滅多に活動が減ったと思ったら」
ツクヨイが後ろから表と顔を出す。
それに対してアンジェリックはクツクツと笑っていた。
「ええ、とっても危険な森なんですよ。エリア解放されればノークタウンが一番最先端。人が集まりますからね……。ですから、ウチのクランを利用するといいでしょう、森ではフルパーティで攻略に当たるのが必須。不足メンバーはすぐに補えますわ?」
笑顔の裏側に、後ろ暗い物が見える。
ツクヨイは「怖いですねぇ」と震えているが、ぶっちゃけこれは、ケンドリックの仲間にならなければプレイヤーキルするぞ、と脅しているようなもんだ。
絶対に裏で繋がってるだろこれ。
なんだか癪に障る言い方。
荒事も已む無しだと、そっと剣を【アポート】させようとした時。
「ここにいましたか。探しましたよ」
どこからともなく馬車に乗ったニシトモがぬっと姿を表した。
「貴方は……」
そしてアンジェリックがいち早く反応する。
それを見ていたディスが「この守銭奴野郎が」と呟いていた。
「今回、私のクエストに同行して頂いたので、ローレントさんとツクヨイさんに他意はございません」
騎乗したまま、俺とアンジェリックの間に割って入ったニシトモ。
「三人まとめて面倒見ますわよ?」
「残念ながら私は行商人。取引でお世話になることはあるかと思いますが、今の所一つの地に居を構えることは考えていませんから」
彼女の笑顔に、ニシトモは笑顔を持って返す。
後ろでツクヨイが「おおう、何だからただならぬ雰囲気です」と呟いていた。
そこへ、割って入ったのがディス。
「頭が高い! まず馬から下りろ! そしてお嬢様の頼みを聞けないというのか!」
「これはこれは失礼しました。……頼みと言われましても、行商取引には応じると言っているのですよ。貴方も話が通じない方ですね。私はあくまでビジネスライクで関われればと思っているんですが?」
「我らの町の物資をテンバーの奴らに横流ししてるんだろうが!」
テンバーの奴らって、レイラとかその辺かな?
どれだけ敵視されてるんだか。
「それが商人で、私のクエストなんですけど。そして顧客を搾るなんて浅はかな真似はしませんし」
ニシトモは更に付け加える。
「エリア解放したのは貴方達ですが、フィールドは誰の物でもないと思いますがね?」
「ふん!」
真っ向から返され、押し黙ったディス。
そっぽを向いてヘソを曲げてしまったようだ。
「私がノークで他のプレイヤーが活動できるようにどれだけ尽力したと思ってるんですか?」
「知らん」
ーーー
気分を害してしまった方は申し訳ありませんでした。
流石に領有は無いですねー。
と、言う訳で、案に脅しを掛けるという意味合いで占領しているような形にさせて頂きました。
この様にご意見ご指摘があれば感想、もしくは活動報告にて一言お願い致します。
読んで頂き、ありがとうございます。




