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 頑張れコーサー、負けるなコーサー。

 フレーフレーコーサー。


 心の中で応援していると、まず先に暗殺者が動いた。

 真後ろに控えていた奴がナイフを持って跳躍。

 ひとっ飛びでコーサーとの距離を詰める。


 すると、コーサーは半身にしてすぐに魔銃をホルスターから引き抜いた。

 引き抜いた先は跳躍した暗殺者の額。


「──!?」


 銃口を突きつけられ、目を向く。

 発砲音が響いて、銃弾が貫通して突き抜けた。

 衝撃の勢いに押されて、空中で後ろに一回転しながら暗殺者は力なく転げ落ちた。


 コーサーかっこいい!


 ちなみに、ある程度身体強化して防弾性能を持った手合いにも対抗できるように貫通属性を標準搭載している。

 防弾性能があったとしてもだな、生半可な素材じゃ簡単に貫通できる。

 これは鏃を貫通素材で作る場合と同じような工程だな。

 制作は鍛治師ガストンと細工師ミツバシである。


「あれ……なんか、体が勝手に……」


 かっこいいと思ったのだが、本人は目を丸くしている。

 もしかして、あれを無意識のうちにやってのけたのか。

 分析するが、おそらく殺気に反応したのだろう。

 日々の鍛錬の賜物だな!

 いいぞ、いいぞコーサー!


「一人死んでも変わりはいる……かかれ、確実に殺せ」


「わわあ!」


 今度は囲っていた全員が動き出した。

 コーサーはやや狼狽えながらも、一歩踏み込んで正面の相手を銃剣の射程を使って喉元をひと突き。

 剣道の突きの様な形だな。

 そこから貫いた暗殺者を左右に振って、無理やり活路を開いた。

 銃剣を敵から引き抜かずにそのまま手放すと、横にいた一人の顔を掴んで銃口を突きつけ近接射撃。

 えげつない一撃を食らわせた後、後ろに向かって投げつける。


 前にチンピラとの喧嘩を見たけど、力はそこそこあるんだよな。

 狙撃の才能も隠し持っていて、殺気にも反応できる。

 育っている、育っているぞコーサー。


 囲まれても戦い抜くコーサーを見ていると……、


「いつまでも傍観していられると思うなよ!」


 俺も戦いたくなってしまったじゃないか。


「ブースト」


 上に向かって投げナイフをたくさん投げてくる暗殺者に対して、俺はワイズブーストを追加で帰ると飛び降りてかかと落とし。

 少し手応えが悪かったので、スペル・インパクトを無詠唱でダメージを追加だ。


「グヘェッ!」


「ブラスト」


 うつ伏せで倒れこんだ敵の後ろ首を踏みつけて着地すると、重複詠唱で両サイドにワイズブラストを放射。

 打撃はなかなか通用しづらくなっているが、魔法スキルはよく効くみたいだ。


 ──ピュルルルルルル!!!!


 一人が警笛を鳴らす。

 すると、バタバタバタバタと家屋の壁をよじ登り、待機させていたと思われる暗殺者たちがわらわら出現した。


「ブラッドリーの名にかけて、対象を殲滅せよ」


「ハッ!」


 俺とコーサー二つに分散していた手勢は、一つにまとまり包囲し殲滅のための行動を取る。

 数の暴力だな、これが本当の包囲殲滅陣。

 っていうか袋叩きです。


「コーサー、後ろに来い」


「はい!」


「背中は任せる」


「わかりました!」


 さて、人数差がこっちの方が多い場合は、適時ツーマンセルを組み陣を食い破ることで容易に突破することができる。

 戦いは流動的だ。

 数の暴力で押しに押せば、必ず隙を突くことなんて容易いからだな。

 ましてや、相手の体力が無限に続くわけでもない。

 己を濁流だと考えればいいさ。

 そしてサメの歯の様に消耗を気にせず次から次に生え変われ。


 今回は文字通り袋叩き的状況。

 そうなれば、頭を潰すか。

 敵の攻撃が来る前に正面の相手を倒して活路を開くか。

 その二択になる。


 俺の場合は、上に退路があるし、テレポートを使えば四次元的な回避行動をとることができる。

 だが、上から横に飛ぶのも面倒だ。

 テレポートも温存して起きたい。

 以前、リフレクトを先出しして、えらい目にあったからな。


 ならばどうする?

 決まっている。


「バースト」


 そこで弾きスキルの出番ですよ。

 数、量、それを用いて突破するのも良いが、スキルがあるんだからスキルを使う。

 自然の摂理だよ。


「ぐあああ!」


「うおおおお!」


「ぐうう!」


 弾き効果は、ローヴォの特殊能力によってほとんど100%である。

 稀にそれに耐える奴もいるのだが、今この中にはいない様だった。

 一時期は俺が幸運だったが、今は相手が不幸なのである。

 うーん、ドロップアイテムの幸運補正がなくなったのは辛いのだが、こう言った確率スキルを問答無用で通用させるローヴォの特殊効果は実に強い。


「コーサー、今の内に早く発砲して数を減らせ」


「あっ、は、はい! ってか、背中合わせに戦うのかと思ってました!」


「そっちがいい?」


「こっちでいいです!」


 ならば撃て。

 俺も相手が怯みの異常状態になっている隙に、羅刹ノ刀に血をくれてやらないとな。

 クソ野郎どもの血だが、美味しいのか?


『まあまあ』


 適当なことを考えていると、返事が頭の中に帰ってきた。

 どうやらまあまあな味わいだそうだ。


『本当なあなたのものがいい』


「……」


 よーし、倒すぞー!

 打撃技がなかなか通用しないので、今回は投げ締め極めを中心にやっていこう。


「コーサー!」


「はい!」


「近接戦闘の教えていない技術を教える。今からやるのは体の動かし方の延長……技だ。しっかり見ておけ」


「み、見る余裕があれば見ますー!」


 うーんこの数だとさすがのコーサーも厳しいのかな?

 まあいいや、まずは体落とし。









みんなこーさーのおうえん

よろしくおねがいします

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