表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/626

-58-


[※※※フレンド登録者以外のメッセージを遮断しました※※※]

[公式サイトにて日刊GSONPCSを刊行しています、詳しくは公式サイトをご覧下さい]

[タイアップイベントの詳細が続々と公開されています]

[プレイヤーのレベルが上昇しました]

[テイムモンスター:ローヴォのレベルが上昇しました]

[生産ポイントを獲得しました]

[ブリアン様からメッセージが届いています]

[レイラ様からメッセージが届いています]

[セレク様からメッセージが届いています]

[ニシトモ様からメッセージが届いています]

[ガストン様からメッセージが届いています]

[サイゼ様からメッセージが届いています]



 溜まってる。

 一目見てそう思った。


 狩りに夢中になり過ぎてしまった、お腹がすいて一度ログアウトしてから戻って来たらこれだよ。

 夜の狩りはもちろん東南東の藪から東南の森へと入り、そのまま深くない部分を巡回していた。


 収穫として、ギンヤンマが一体狩れた事が良かった。

 ギンヤンマ目当てにこぞって人が押し寄せるという状況は無いが、経験値効率やら収益やら、そう言う物が相俟って、虫狩り(主にトンボ)は多少の人気狩場だと言えよう。


 初期で言うと、西の草原、北の森、そして南の森の中域。

 これは素材が装備に使用できるし、食材も豊富。


 一攫千金になり得るのが夜のギンヤンマ狩りと言えよう。

 虫素材は基本的に藪から奥に進まなければ良い物は無い。

 本当に、錬金素材ばっかりで良い物が無いのだ。

 だが、徒党を組むギンヤンマは唯一の金策とも言えるだろう、売ったら金になるとは思うのだが、ミスリルのことを考えると中々売りに出せない。


 武器素材は出来るだけ取っておきたい。

 故に、錬金素材と食材を売って生計を立てなければならないのだが……。

 関わりを持つ錬金術師はツクヨイしか知らない。

 彼女の手持ちも既にパンクしそうな勢いなので、自重せざるを得ない。

 俺とトモガラが本気出して素材集めしたら、あっという間にアイテムボックスが埋まりそうな勢いなもので。


 選択肢がこれでまた狭まった。

 森の深域と言うより、奥の山エリアのバトルゴリラと、シークレットエリアのホブゴブリン。

 意気込んでは居たが後回しにする必要があった。

 冒険をするにはそれなりの資材が居る、筏の件でそこそこ失った手持ち資金。


 ここいらで一つ何とかしておかなくては!

 話は戻るが、そう言う意図を含めての狩り道中だったと言えよう。


 銀塊ゲットだぜ。

 スパイダーシルクもゲットだぜ。

 もちろん蜘蛛の糸も大量に揃えた。

 その他で言うと、神経毒も少々。

 チェインバイパーの皮も少々。


 地味に、高値で取引されそうな期待値を持つアイテムが十数個。

 マジックビートルの甲殻だ。

 甲翅とも言える。

 半円状のボウル形の素材。



『エリアクエストとは別の話になるのであるが、魔甲虫の甲翅素材の装備が完成しているのである、気が向いたらとりに来るのである』



 ガストンからのメッセージでした。

 最初はセレクに依頼しようと思ったのだが、硬くて扱えないそうだ。

 ガストンに加工を頼んでみた、鍛治師じゃなくて装備職人みたいなこともそつなくこなすガストンさん、スキルツリーが見てみたいよ。


 ちなみに支払いする程のグロウが無い。

 そんな訳で大量の甲虫素材でどうにか交渉するつもりだ。



『ねえまだかしら?』



 セレクからのメッセージである。

 ……何のことだ?

 ともいえ、久しぶりに顔を出すことにするとしよう。

 スパイダーシルクもある程度ゲットした。

 流石に純度100%での装備は作れないが、編み込むことは可能だと思う。

 これに対しても支払いの目処が余り立たないので、網用に取っておいた糸とは別枠で取っておいた糸をセレクに渡すつもりである。


 ハントスパイダーの糸は、現時点で毛を紡いだ物よりも圧倒的に丈夫なのだ。

 魔法職という適正を十分に活かして、俺の装備は魔力に対してかなり利幅が広い物を素材として使って行く方向性。



『不思議な種が芽吹きました。魔力の供給が無いと成長が遅いもんだから、苦労しました。農家の蔵書を見せてもらったら、下級からは食べると力が湧く実が取れるそうです。楽しみです。[画像][画像]』



 ブリアンからはすごく丁寧な文章が。

 彼女はメッセージではかなり意思疎通が取りやすい。

 ただあって喋るとたまに何を言ってるかわからなくなる。

 基本的にすごくいい子です。

 農家の娘さんって、快活そうでいいね。

 デカいけど。



【不思議な種(下級)】素材

何が生えるかは、ランダム。

種のランクによって生えてくる植物の希少価値も変動する。

種のランクは倒した植物モンスターによる。



 この種をドロップするモンスターはピクシード。

 やや森の中域から南東へ向かうと、出現する。

 この辺りからサップリングマンだったりトレント系のモンスターが増えて、トモガラが言うには、良い木が育っているらしい。


 もちろん、狩ったぜよ。

 魔法抵抗が強い手合いだが、その分小さく物理は脆い。

 近接に力を入れる魔法職である俺だからこそ、効率よく狩れた。


 魔法抵抗をあまり持たない前衛職だと近付く前に容易に異常状態にさせられてしまう。

 抵抗力を持つ魔法職でもピクシードの魔法抵抗でそこまでダメージは期待できない。

 一緒に行動をしているサップリングマンに集られたらおしまいだ。


 ピクシード狩りの利点として。

 魔石(中)をドロップするのも大きい。

 流石妖精さん。


 ツクヨイから事前に聞いていた魔石の情報。

 錬金でも魔石はかなり消費する。

 いや、湯水の如く使うので、お願いですから素材よりも先に魔石を取って来いくださいと涙ながらに言われた。


 この魔石がな、錬金術師だけ唯一魔石を合成できる。

 魔石(中)を作るには魔石(小)が百個必要なのだと。

 ピクシードさんかなり希少価値高めですね!

 今回ゲットした種も、ブリアンに寄贈だな。



『この間のお魚はありがとうございました! そろそろ第一拠点に屋台を移したいと思います。ブリアンさんから野菜が、十六夜さんからはお肉、ローレントさんからお魚の定期購入を考えているんですが、いずれまた話し合いがあった際によろしくお願いします!』



 ふむ、そろそろあの屋台も公園ではなく第一拠点へと移る見込みか。

 食事って毎日の活動に必要不可欠な要素である。

 空腹ペナルティは他所は無視できるが、無視し続けると少々厄介なものに発展する。

 そういう話を聞いたことがある。


 お魚の定期購入っていうか、毎日水揚げしろって言ってるのだろうか。

 それなら早い所桟橋付くって定置網でも敷いて勝手にやってもらうか、魚が穫れる罠でも作ってしまった方が早いのかもしれん。

 流石に漁師の仕事に手間を取られて、冒険を疎かにする訳にはいかんしな。

 その辺りも視野に入れて考えて行こう。


 返信は豚肉と鶏肉持ってます。

 に、しておこう。

 当然ノイジーチックとオークも狩ってある。

 豚肉、鶏肉、美味しいです。

 ソロで牛を狩るのはまだ無理だ。


 俺の望みを聞いてくれる神が居るのならば、やきとり専門店とか第一拠点に作られてくれないかな。

 そしたら毎日鶏肉獲ってくるよ。

 むしろノウハウ無いけど鶏小屋作っちゃうね!


 ちなみに北の森には食べれる魔物がいない。

 いや熊の肉くらいだったら何とか食べれる。

 鳥サイズの蜂のモンスターも居たくらいだし、もしかして奥まで行けば蜂蜜なんかもあったりするのかもな。


 蜂蜜というワードで、俺の中で足りないピースが一つ埋まった気がした。

 この世界には甘味が足らん。

 サトウキビ探すぞ、こんちきしょー。



『筏の詳細聞きました、まさかそれほどまでとは、こちらで船の素材を購入する手筈を整えてみます。私としても水運の件に関しましては全力で動きたいのです。桟橋の施工に関しても、急ピッチで進めて行ければと思っています、再来週の土日には土建屋チームがある程度作れるらしいので』



 ニシトモからはそう言う旨が書かれたメッセージが届いていた。

 再来週には桟橋が完成予定なのか。

 船着き場が出来ない限り、船の到来は期待できなそうだ。

 当たり前か、クラリアス戦はどうしようか迷う。



『ガストンから色々聞いたわよ、お手柄ね。川を下るだけならば、大きな筏で問題ないと思うわよ。ニシトモが言うにはバラした船の素材を組み上げるのみのかなりのお金がかかるから、第一拠点の資金繰りとして少し難しい物があるわ。その点、木なら貴方のお友達がたくさん取ってきてくれるじゃない? そのクラリアス討伐とやらには補給物資を支援するようにニシトモに言っておくわね~』



 ありがたいメッセージ。

 エリアボス戦はフルドーピングの上で進みそうな勢いだった。

 文面から、少しくらい無理してでも早い所エリア解放しちゃないなさいよという感じが伝わってくる。

 姐さん、頑張ってくれてるので、一丁ちゃってやりましょうか。


 トモガラにメッセージを送っておく。

 レベリングするならあいつとが一番良いからな。

 おっと、その前にスキル弄っとくか。



プレイヤーネーム:ローレント

職業:無属性魔法使いLv20

信用度:80

残存スキルポイント:0

生産スキルポイント:1


◇スキルツリー

【フィジカルベール】

・軽減Lv5/5

・熟練Lv5/5

・消費Lv1/5

・詠唱Lv5/5


◇テイムモンスター

テイムネーム:ローヴォ

【グレイウルフ】灰色狼:Lv7

人なつこい犬種の狼。

魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。

群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。

[噛みつき][引っ掻き][追跡]

[誘導][夜目][嗅覚][索敵]

[持久力][強襲][潜伏]

テイムモンスター装備

【合わせ翅と翡翠の首輪】

※躾けるには【調教】スキルが必要。



 ローヴォの項目に新しく装備欄が実装されていた。

 次のクラスチェンジはいつになるのかな。

 そんなことを考えながら、スキルポイントは【フィジカルベール】の詠唱に降っておく。

 これでスキル名を言うだけでバフがかかる。


 どんどん隙が無くなって行く。

 装備も良い物を付けて行けば、フィジカルベールの効果もガンガンあがるだろう。

 そしてこの後息吹とエナジーボールに振って行くぞ。

 さ、町へ向かおう。






特になし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ