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「タッグバトル?」


「はい、そうです。闘技場の目玉は確かに一対一ですが、他にも毎日バトルロイヤル形式やらチーム戦、もしくはタッグといった形での戦いが行われていたりします」


 ハリスにとりあえずランキング上位にねじ込めとごねていると、そんな話をしだした。


 どうやら、ブッキングまで時間がかかってしまうこともあるので、とりあえずコーサーを十傑にするならば、俺監修の元、タッグで戦いなれさせてみるのはどうだろうかってことなのである。


「なるほどなあ」


 それだったら安全かな。

 でも一人で戦わせたいのだが……。


「私もそれでしたら少し安心というかなんというか。いきなり上位に当てられるのも……」


「コーサー、頑張ればさっきの先ほどのガードラーくらいだったら余裕で勝てるぞ」


「そうですかね……」


 いまいち自信のないコーサー。

 うーん、こんな感じだったかなあ。


 戦いに連れて行けば、割とぐちぐち文句を言いながらも付いてきていたようにも思えるのだが……今のコーサーはお上りさん、借りてきた猫みたいに不安そうにしているのが見て取れた。


「……ふーむ」


「ローレントさん、上位になればなるほど戦う数は少なくなります。それだけ大事な試合となりますので、どの選手も戦い前に絶対調整を入れるものです。特にランキング上位陣はマネジメントを通してのマッチングになりますので、今すぐは難しいんですよ」


「なるほどな。タッグはすぐにでもいけるのか?」


「ランキング圏外の試合であれば、すぐに申し込むことができますよ。タッグはソロよりも少しレベルが上がりますから、いいですよ」


「ならば、チームはどうだ?」


 六人パーティーでの出場するルール。

 バトルロイヤルとタッグは一気にぶつかる戦いとなるが、チームは勝ち抜き戦となるようだ。


「師匠、六人もいませんけど……」


「絶対六人集めなければいけないルールでもあるのか?」


「……あ、ありませんけど」


 ふむ、で、あるならば。


「出るならチーム戦だな」


「ちょ」


 あっけにとられるコーサーを連れてそのまま受付の元へ向かった。

 特にランクが上とかの試合でなければ、マネジメントを通すよりも受け付けに申請を出した方が早いらしい。

 当然組まれるのは完全にランダムで、何も実績のないグラディエーターは雑魚と組まされることになる。


 でもそれでいいのだ。

 コーサーが雑魚六人くらい倒さないと、十傑入りなんて進まない。


「如何しました?」


「二人だがチーム戦に申し込もう」


 二人でチーム戦に出ることを受け付けに願い出ると。


「三日後ですね」


「む?」


「早くとも、三日後です」


「遅すぎないか?」


「チーム戦って基本的にリーグが開かれる期間じゃない限り盛り上がってないんですよ。そしてリーグ前はどのチームもあまり試合登録をしません」


「へ? リーグ?」


「はい。次のリーグは一週間後から1ヶ月かけて行われますので、その時にご参加ください。そうすれば毎日のようにチームを組んだグラディエーターと試合が行われますので」


 どうやら今は準備期間だったようだ。

 タイミングが悪かったみたいだな。


「ほ……」


 後ろではコーサーがなんだか安心した顔をしていた。


「なら……タッグで」


「タッグですね? かしこまりました」




 そんな訳で、タッグバトルの時間となった。

 ついに王都闘技場デビューだ!

 門をくぐり、観客が見つめるタッグバトル会場へを赴く。


 闘技場にはいくつか試合をする場所が存在する。

 俺がデュアル対デソルの戦いを見たエリアはいわば一番観客が入るでかい場所。

 ランク圏外は、やや小さめでそれなりって感じの試合会場が使われる。

 観客席には空き席が少し目立つが、それでも見に来る人は多いようだった。


「あの……もっとこう、色々と手ほどきがあってから試合かと思っていたんですが……」


「コーサー、一度本格的にお前の動きを見せてもらう。話はそれからだ」


「なるほど……」


 基礎から固めていくのは後々でもいいだろう。

 最初は防御から仕込もうと思っているのだが、こいつがどの程度まで戦えるのかがまず重要だ。

 今までマフィア抗争では一緒に戦ってきたものの、そこまで注意深くコーサーを見ていた訳ではないからな。


「だから、二対一で闘えよ」


「すいません意味がわかりません」


「む?」


「む? じゃないですローレント師匠。なんでタッグバトルで一人で戦わなきゃ行けないんですか」


「いや、一対一は生ぬるいかなって」


 限界まで来ないと人間見えて来ないからな。

 コーサーのレベル帯は俺と比べれば低い。

 マッチングには平均レベルも一応考慮されるので、そうなれば自ずとコーサーよりも強い相手と戦うってことだ。

 そんな相手二人を前にして、どこまで食い下がれるかを見る。


「ってことは勝ち抜き戦な分チームバトルの方が良かったってことじゃないですか……!!」


「そうなるな」


 そうなればそうなったで六人目との戦いで実力が見えてくるってもんだ。

 有象無象が六人ならば大したことはないが、一人一人同じくらいの実力とまともにぶつかっていくとなるとなかなか骨が折れるんじゃないだろうか?


「……はあ、わかりました」


 憮然とした返答を返していると、コーサーが覚悟を決めたような目を作る。


「あなたの下につくと決めてから、自分なりに覚悟は決めていましたしね」


「その意気良し」


 そうして対戦相手のタッグも登場して、いよいよ戦いがスタートする。








ローレント暴走回みたいなのって、最近やってなかったんで。

ちょっと闘技場下位をメインにやろうと思っています。



ちなみに、デソルとの戦いももちろんあります。(十傑になるため)

決着のつけ方も考えてあります。(書いてはいない)

そして、再びちょっぴり多めの更新回を設けられたらと思っています。

話が間延びする証拠ですが、サクサク勧められたら良いと思っています。


応援お願いします。(本当に)(土下座)

皆様の感想が書くためのモチベーションに変わります。

いつもありがとうございます。

感無量です。五体投地です。


掲示板回で余計な混乱を省くために。

もし出してもいいって方は感想、メッセ等で一言くだされば使わせていただきます。

そんなのいらねーくだらねーって方は、何も記載せずともよろしいので><

よろしくお願いします。



GSO2巻も好評発売中です。

(私の友達が目の前で買うといってアニメ◯トにて、作者の前で購入羞恥プレイみたいなことをさせられました笑)



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