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活動報告にて挿絵の一部を公開中!



[乱闘イベントお疲れ様でした。運営よりささやかなプレゼントになります。上位三名用特典【スキル経験値】【スキルポイント50】【プレゼントクーポン】をお受け取りくださいませ:GMアルファ]




 簡単なインフォメーションメッセージに添付されている特典を開封する。

 スキルポイント50はでかい。

 そしてスキル経験値とは一体どのようなものなのだろうか。




【スキル経験値の書】

対象スキルに応じたレベルアップ分の経験値を得られます。

初期、一次クラス該当スキルであればスキルレベルマックス。

二次クラス該当スキルであればスキルレベル20分の経験値。

三次クラス該当スキルであればスキルレベル10分の経験値。




 ぽんっ、と手元に現れたものはそんな内容が書かれた羊皮紙。

 それぞれのクラスに応じた経験値を獲得するとあるのだが……そもそもクラスがわからない。

 うーん、三次転職する前から使っていたスキルとそうじゃないものを比べればいいのだろうか。


 その理論からいくと、魔装とエナジーブラストやらのパラメーター値でなんとなく察しがつく。

 まあ、パラメーターの上限値がスキルレベルの上限値だとすると、120っておい。

 70で三次転職だったことを考えると、次の職業は120レベルってことなのだろうか。

 ……先は長いな。


 さてさて、ならばどのスキルにスキル経験値の書を使うか。

 迷いどころである。


 使うものと言ったら、魔装、スペル・インパクト、テレポートの三つか。

 スペル・インパクトに振って、もう少し頻繁にスキルを使用して次の段階までさっさと移行してしまうのもいいと思ったのだが、思ったのだが……。


 どうせあれだ、120にならない限り次のスキルは取れません。

 とかなんとかそういう展開になるんだろう?


 ふはは、分かっているぞ。

 だから俺はスキル経験値を……あえて……エナジーブラストに使う!

 テレポートに使ったとして、マックスになるのはしばらく先。


 エナジーブラストの次のスキルが見てみたいのもあるし、二次クラス該当すると予想を立てて、火力アップを図るつもりだ。

 なんだかんだ対人以外のでかい魔物相手に、このエナジーブラストはかなり有効な手となるからな。


「ではさっそく……ん、まてよ」


 特典クーポンで何かしらのスキルが手に入る可能性が否めない。

 スキルを上位に変化させる類のものが来た時。

 エナジーブラストに使ってからの方がいいだろう。

 それに、新しいスキルを覚えたとして、それに回してもいい。


 ってことで、特典開示。




[スキルを選択してください]

・重複詠唱(パッシブスキル)

・明鏡止水(パッシブスキル)

・轟震地暴(パッシブスキル)

・剛烈飛斬(パッシブスキル)

・我信匠胆(パッシブスキル)

・疾風点撃(パッシブスキル)

・静寂無心(パッシブスキル)


[リミテッドスキルを選択してください]

・精霊魔法(リミテッド)

・召喚魔法(リミテッド)

・契約魔法(リミテッド)

・陣縁魔法(リミテッド)


[スキル外]

・スキルパッシブクーポン

・スキル上位派生チェンジクーポン

・スキルマイナーチェンジクーポン

・馬、牛、羊、引き換えクーポン

・ホームモニュメント(ヴィレッジ)引き換えクーポン

・運営一押しシリーズ





「…………ん?」


 いやいや、待って待って。

 ……ん?

 い、一応だ、一応。

 詳しくみてみようか。





[スキルを選択してください]

重複詠唱パッシブスキル

二種類の魔法を同時に詠唱可能になる。

魔法職向けスキル。


【明鏡止水(パッシブスキル)】

魔力を研ぎすませ、消費を抑えて威力を増幅させる。

魔法職向けスキル。(バフ重複可)


【轟震地暴(パッシブスキル)】

大地を震わせるほどの一撃を見舞う。

近接職向けスキル。


【剛烈飛斬(パッシブスキル)】

剛力にて斬撃を飛ばすことが可能。

近接職向けスキル。


【我信匠胆(パッシブスキル)】

どんな動きでも見切れる程の身体強化。

近接職向けスキル。


【疾風点撃(パッシブスキル)】

一点集中の高速の妙技。

基本的に先制攻撃が取れるスキル。


【静寂無心(パッシブスキル)】

気配を消す妙技。

上手くやればクリティカルボーナスが付く。




[リミテッドスキルを選択してください]

【精霊魔法(リミテッド)】

絶大なる支援を約束する精霊を召喚可能。

選べる精霊は火、風、土、水の四種類から一つだけ。

クールタイムは十二時間。


【召喚魔法(リミテッド)】

一緒に戦ってくれる魔物を召喚可能。

十種類のサモンモンスターの中からランダムで決定。

同時召喚は三体まで。


【契約魔法(リミテッド)】

心強い味方となる魔物を契約可能。

テイムモンスターとの特別な繋がりを持つ。

同時契約は三体まで。


【陣縁魔法(リミテッド)】

魔法を設置発動することが可能。

可能魔法は火、風、土、水の四種類。

設置可能魔法陣は二つまで選択可能。




[スキル外]

【スキルパッシブクーポン】

既存スキルを一つパッシブ化できる。


【スキル上位派生チェンジクーポン】

上位派生スキルを一つ取得可能にする。


【スキルマイナーチェンジクーポン】

スキルツリーの樹形図を一つ追加可能。


【馬、牛、羊、引き換えクーポン】

村開拓のお供にどうぞ。


【ホームモニュメント(ヴィレッジ)引き換えクーポン】

ホームモニュメント(ヴィレッジ)と引き換え可能。


【運営一押しシリーズ】

運営が、貴方にあった装備を進呈しちゃいます☆




 運営さ、こういうところでしっかりしろよ。

 特典つきますって言っといて使い回しって……。


 ……まあ、いいか。

 スキル上位派生チェンジクーポン。

 大いに結構です。

 パッシブ化もいいが、とりあえずスペル・インパクトで事足りている。

 またイベントが来た際、是非とも取りに行きたい所存だ。


「……上位派生か」


 当然ながら、こう言った形で強制的に上位派生させると、マックスポイントはもらえない。

 三次転職時に次のスキルに移行しなかった点も、正統後継ではないのだろう。


 ……マックスポイントは欲しい。

 でも上位スキルも欲しい。

 この特典って有効期限あるのだろうか……?

 なかったら取っておきたいのだが……。




[特典はゲーム外時間で168時間以内にご選択ください]




 ゲーム内ゲーム外とややこしいな。

 ったく、そもそもゲームと現実の時間がリンクされてるはず。

 ややこしい表現すな、マジで。

 とりあえず168時間ってことは、1週間。


 ……今決めるのはまだ早いな。

 今回のイベントでスキルレベルもかなり上がっている。

 あと1週間で、エナジーブラストのスキルを上げきればいいのだろうか。

 でも上げたら結局上位派生はいらないか。


 くそっ、目標が定まらんぞ!

 とりあえず有り余るスキルポイントを全て詠唱値に降って底上げしよう。

 これはどうせスキルレベルが上がれば手元に返ってくるんだから。


「むむむ、ぐむむむむ……むーん……」


「……だいぶ悩んでますですね」


「わぁう」


「え? ほっとけって?」


「わぅ」


「ああ、考え込むのはいつもの癖なんですね。まあ……わかります。ああいう顔してる時はだいたいロクでもないことを考えてるんでしょう……?」


「こら」


「痛っ!?」


「がぅ!?」


「聞こえてるぞ」


 何がロクでもないことだ。

 しっかりとした今後のスキル対策を練っていたのだよ。

 結局まともに決められずに期限ギリギリまで考えを改めることになったんだけどな。


「な、何かにつけてげんこつするのはよくないと思うんですけど!!!」


 頭を押さえて涙目になったツクヨイが食ってかかって来た。


「それはお前が」


「お前って言わないでください! せっかく王都でみんな待ってるんですよ! こんなところで油売ってないで早くカシミスイーツに連れてってくださいってば!!! もー!!!」


「ご、ごめん」


 あまりの剣幕に俺が圧倒されてしまった。

 こいつ、やるな。

 一緒になってローヴォ、ノーチェ、ルビーも俺に辛く当たってくるので立つ瀬がなかった。


「わかったわかった、ごめんって」


 とりあえず殴った場所を撫でてやり機嫌回復作戦。

 これで甘いものでも食べさせてあげれば、すっかり期限は元どおりってことだ。

 俺も思考に耽りすぎて、なんとなく甘いものが食べたいし。


「そろそろ戻るか」


「やーっと動く気になりやがりましたね!」


「じゃ、つかまって」


「はい!」


 手を握ればいいだけなのに、なんで全身で腕に体重をかけるのだろうか。

 ま、いいか。

 テレポートに支障がなければいい。

 俺は王都を指定し、ツクヨイ以下足に絡みつくもふもふ勢を伴って王都にテレポートした。








すでにGSO2巻が置かれているところがあるみたいですね!

正式な発売日は3/10土曜日ですけども。


さて、悩みゆくローレントは、王都へ向かいます。

いつだかちょろっと色々なものを先行公開した王都です。

腹が減ったローレントが王都でやること。

それは一つ。




このあと、挿絵公開祭り最後の挿絵を活動報告、私のツイッターにて公開です。

これで発売前に4枚の挿絵を公開することになります。

よかったらチェックしてみてくださいね〜!

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